なんトラ117

 この原稿が載る頃には旅に出ております。
 行く先はヨーロッパ。新型インフルエンザが蔓延してそうだというのにわざわざという感じもするのですが、冠婚葬祭の義理は欠かしてはいかんと思っておりますし、特に結婚式ですから夫婦で参加させて貰うことに致しました。
 約2年前の10月も結婚式のためドイツに行きましたが、今回も結婚式。
2人いるせがれのホームステイのインターチェンジのパートナー・ファミリーと家族付き合いをしているためにこういう仕儀と相成ったのでございます。2年前はパートナーの妹の式、今回はパートナー本人ということになります。当然、先方のママも2度ほど日本に来ております。

この交換ホームステイはユネスコの外郭団体のCISV(Childrens International Summer Village)という組織の2年間のプログラムで、初年度にドイツはミュンヘンの少年が我が家に来て、次年度に日本からミュンヘンの少年の家へのステイに行くという仕組みでした。先方の大事なお子さんをおあずかりするし、こちらもお世話になるということ、さらに2年間の間にかなり手紙(まだe-mailはありませんでした)や電話のやりとりをしますので、嫌でも深い付き合いとなります。だから親までも、会ってもいないのに仲良くなってしまいます。
とは言いましても、プログラム終了後10年以上もお付き合いが続いているという我が家のような状態は珍しいようではありますな。
 そんなわけで、ヨーロッパでの結婚式に出るなどということは露ほども思っていませんでしたので、本当に得難い機会を与えてくださりましたのですぐにトライというわけなのでございます。
元々がミュンヘンにお住まいの家族なので結婚式にはババリア地方の綺麗な民族衣装(チロルの衣装に似ています)ばかりで、日本風に黒の上下などという感じでは全然ありません。男性は皮の半ズボンに刺繍のほどこされたシャツ、そしてダークグリーンや臙脂の渋い色目のフラノのジャケットで決めてきます。
女性はディールンデル(Dirndl)という胸を強調した明るい色使いの、エプロンを前にかけ結んだ民族衣装を着てきます。エプロンの結び目で未婚(左)、既婚(右)、未亡人(後ろ)、生娘(前)と分かるのだそうです。

そんな非日常的な体験をしに来ているわけです。
これまでバスケットボールが仕事になっていましたから、どうしても取材先はアメリカが多く80年代以降は毎年アメリカばかりでした。だから、ヨーロッパは新鮮この上ない場なのであります。歴史的にも深く、由緒あるところばかりなので勉強になるし、現在、ローマ人の物語(塩野七生著)を必死になって読んでいますからなおさらです。そしてバスケがないということは、ある意味ホッとするところでもあるのです。
以前、NHKのBSのオフィスで尊敬するMLBの解説者のパンチョ・伊東さんとお話する機会を持てたことがあったのですが、パンチョさんもオフに時間がとれるときにはできるだけヨーロッパに行くと言っておられたのを思い出します。
冗談っぽく「野球がないとホッとするからね、島本君」。…と。
今、そんな貴重な時間を持たせて貰っています。

次回は写真も含めてちょっと異なった“なんトラ”をレポートさせていただきます。それでは“SEE YOU SOON”.


カラオケとインターネットの類似性 – なんトラ116

 ここのところ、ちょっと時間があるとあまり意味もなくインターネットをサーフすることがあります。今まで時間に追われてばかりいましたもので、効率良くとまで考えてはおりませんでしたが、そのようなことはあまりしませんでした。
 でも、してみると面白い。けっこう雑学派にはいろいろと参考になることがあることが分かりました。しかし、このネットの世界は書きっぱなしが多くて裏付けが取れないことが当たり前のようで、文章を書くのを生業にする人間にとっては危なくてしょうがない面も多々噴出してくるようです。
 ようするに最終的には書かれている方の姿勢とか、書き口をじっくり見たり、他にどういうところに書かれているのかなどというのを、判断の材料にするしかないようなのです。これは私だけが感じているのかと思っておりましたら、出版関係にたずさわっっている仲間はほとんど同様なことを言っておりました。

 さて、一昔前までは原稿を書くということは、書くことが好きな人間つまりライター志望であるか、作家志望の人間。または、新聞記者や、その道のオーソリティーくらいのものだったと思います。
 ところが、今の世の中はインターネットというメディアが出没してきたおかげで、皆さんが書くことにすごく慣れて来ていると感じます。そう、文章を書くという大変な苦労をいとも簡単にこなしてしまうのですからボクから見れば驚嘆です。ブログが流行っているのはその流れからなのでしょうね。
 これはなんか“カラオケ”が出てきた時の状況に似ています。カラオケ以前は歌の上手い下手がはっきりしていて、人前で歌える人間と、歌えない人間が明確に分かれていたように思うのです。しかし、ガラッと変わりました。誰でもが人前で歌うことが多くなって訓練されたのでしょう、すごくレベルがあがりました。大げさに言えば日本人の歌唱力をかなりアップさせたと思います。歌うということに対する忌避感や嫌悪感をなくさせるのに大きな効果があったと言えますし、人前で歌う気持ちよさや恍惚感をも開発してしまったのではないかとさえ思います。
 インターネットも同様でしょう。書くということに対する障壁をかなり低くしてくれていると言えそうです。バスケ好きの集まるわがHOOPHYSTERIA(フープヒステリア)というサークルは全国に200人くらいメンバーがおりますが、月一で12Pのささやかな会報を発行しています。そこに書かれているのはメンバーの皆さんで、プロの書き手はたった一人だけなのです。良くここまで調べたなぁ、と思う面白い原稿ばかりがメールで送られてきます。
 彼ら、彼女らも最初はネットで調べて書くだけだったようですが、だんだん不安になっていろいろと資料を集め始めているようです。
「書く前に調べないと不安で仕方なくなって、古い資料を実家に帰って集めてきましたよ」
などという著者も出てきています。
ここまでくればもう、立派なプロの書き手ですね。

ボクなど今でこそ“なんトラ”にも書かせていただいていますが、そもそものスタートは編集者です。面白いことを書ける人を発掘するのが仕事でしたから、自分で書こうなどとは露ほども思っていませんでした。
でも、企画を実現しようにも、
書ける人がいない。
書いてくれる人がいない。
どうしよう。
じゃあ、自分で書く以外にない。
やらざるを得ない。
ということで、入りたくないのに(?)書く世界に入ってしまったのです。

今でもつくづく思います。ボクにとって原稿は読むものであって、書くものじゃない。ってね。
とは言ってもここまで読んでいただきありがとうございます。なんとか“ゼ~ゼ~”いいながらでも、これからも頑張る所存でございますのでよろしくお付き合いくださいませ。次回の“なんトラ”までごきげんよう。


BJ×bj(1) ホントにコラボった

早4年目のbjリーグ。長かったシーズンも、琉球ゴールデンキングスの優勝で幕を閉じました。で、毎回今さら感たっぷりにお届けしているこのコーナー、今回の話題はなんと12月までさかのぼります。その話題とは、ブラックジャックとのコラボ発表記者会見。なんでまたそんな話題をお伝えするのかというと、単に僕がブラックジャックファンだからです(爆)。文庫本で全巻揃え、Tシャツや携帯ストラップ等のグッズも多数所有する人間が、興奮しないわけがありません。どうでもいいですが、一番好きなエピソードは「過ぎさりし一瞬」です ←ホントどうでもいい4年前にリーグが誕生した時、「BJつながりで開幕戦にB・J・アームストロングを招待するとかしてくれたら最高だけど、無理だろうなぁ。じゃあブラックジャックと何か絡むとか……ねーな」などと密かにおバカなことを考えたりもしたのですが、なんと実現してしまいました。故手塚治虫生誕80年記念事業の一つということで、今がちょうどいいタイミングだったわけですね。そんなわけでこれから数回にわたって、この素晴らしいコラボにまつわる話題を取り上げていこうと思います。“ブラックジャック追っかけ日記”になってしまう可能性もなきにしもあらずですが……ともあれ、1発目の今回は、冒頭で書いたコラボ発表会見。12月12日、足取り軽く行ってまいりました。

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この日はまず、大分・別府で開催されるオールスターに関する会見が先立って行われました。河内敏光コミッショナーから3回目となるオールスターの概要説明があり、続いて特別協賛のBSフジ・北林由孝社長から挨拶。そして、ユニフォーム発表で佐藤公威(大分)・孫明明(浜松東三河)両選手が登場しました。この時点で、東西両カンファレンスのファン投票トップの選手です。オールスター用ユニフォームのお披露目も兼ねていたので、もちろんユニフォーム姿で登場。デサントとビームスの共同制作だそうですが、これがま~珍しいといいますか何といいますか……ここは「斬新」という便利な言葉を使わせてもらうことにしましょう(爆)。ミンミン曰く「こんなに星がついているのは見たことがない」、公威曰く「こんな派手なのは初めて」。ま、そういうしかありませんね。

抱負を訊かれた両選手、「日本人でもダンクするチャンスはあると思うので、できればやってみたい。別府は温泉が多いし、ごはんもおいしいので観光には最高の場所。たくさんの人に来てもらいたい」(佐藤)、「試合ではベストを尽くすことを約束する。普段は打っていない3ポイントも打ちたい」(孫)とのこと。日本人のダンクも、ミンミンの3ポイントも見てみたいですね。何より、別府は1回だけ行きました(もちろん目的は試合観戦)が、確かに魚が美味しかった。そして、温泉にはほとんど入っていないに等しいので、やっぱりまた行きたいです。この時点ではまだ、今回行く可能性は五分五分くらいの感じだったのですが……。

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両選手中心のフォトセッションで一旦記者会見は終了。すぐに2つ目の会見が始まりました。どっちかというと僕の目当てはこっち(爆)。なので、ブラックジャックとピノコが会場に入ってきて、織田○二ばりに「来た~~~!!」って感じです。でも、入ってきたブラックジャックはメディアに向かって愛想良く手を振りながらの登場。こんなにノリの良い人じゃないはずなんですが(笑)。そしてピノコは頭がデカい。ミンミンは後の囲み取材で「She is カワイイ」と言っていましたが、こんなに頭がデカいとちょっとなぁ(爆)。

再度河内コミッショナーがマイクの前に立ち、笑いながら「ブラックジャックさん、ピノコさん、本日はお忙しい中ありがとうございます」と挨拶すると、メディアからも笑いが漏れます。
続いて、手塚プロダクションで80周年記念事業の数々を手がける清水義裕氏が登壇。手塚プロ内ではブラックジャックのことを「BJ」と呼んでいるということが紹介されたのですが、そんなことくらい僕は知ってます(←何故か誇らしげ)。というより、ブラックジャックを扱った本や記事等はどれを見ても「BJ」と表記しているので、むしろそれが一般的だと思ってました。だからこそ、bjと絡んでくれないかな~などという妄想が働いてしまったわけですが、その後の話が興味深い。

「最初、担当者が話を持ってきた時は怒ったんです。『いくら同じBJだからって何でもいいわけじゃないだろう』と。でも、リーグの理念を見て、これはアニメ界と一致しているということで、その担当者に謝りました」

やっぱり僕と同じことを考える人がいたんですね。手塚プロにもそういう人がいたのは(僕にとっては)超ラッキーです。さらに、コラボ商品やロゴを取り扱う⑭ディーライツの鈴木大三社長からの挨拶。それが終わると、佐藤公威・孫明明両選手が再び壇上に登場してのフォトセッション。先のフォトセッションでは席に着いたままだった僕も、この時はブラックジャックがいるとあって、しっかり前に出て写真を撮りまくってしまいました。

ところで、コラボ商品という言葉が出てきましたが、どうやらオールスターから販売スタートとのこと。その後は各試合会場でも買うことができるといっても、いち早く手に入れたいのがファン心理。こりゃますます行きたくなってきたというか、ブラックジャックファンとしては行かなきゃいけないような気がしてきました。いや、その前にバスケ好きという前提はもちろんありますが(汗)、とにもかくにも、ここで7:3で行く方向になりましたね。前年のオールスター@新潟以来、遠征は全くしていないので、ここらでそろそろって気にもなるってもんです。ただでさえ僕には魅力だらけなわけですから。

最後に、関係ありませんが、この日2つの会見を通して司会を務めたのがフジテレビの宮瀬茉祐子アナウンサー。BSフジの「bjリーグTV」で御馴染みの梅津弥英子アナが産休に入り、この会見から宮瀬アナが新たに登場というわけです。個人的に、フジテレビではかなり好きなほうの女子アナなので、非常に嬉しいです(照)。しかも、フジテレビ公式サイトでプロフィールを見てみると、ボーリングのハイスコアが僕と同じ。一気に、そして勝手に親近感がわきました。ホントに関係ない話でゴメンナサイ。

こんな締め方でいいのかって気がしますが、今回はここまで。次回はもちろん、コラボ記念第2弾をお届けします。内容は……もう言わなくてもわかりますよね。