この原稿が載る頃には旅に出ております。
 行く先はヨーロッパ。新型インフルエンザが蔓延してそうだというのにわざわざという感じもするのですが、冠婚葬祭の義理は欠かしてはいかんと思っておりますし、特に結婚式ですから夫婦で参加させて貰うことに致しました。
 約2年前の10月も結婚式のためドイツに行きましたが、今回も結婚式。
2人いるせがれのホームステイのインターチェンジのパートナー・ファミリーと家族付き合いをしているためにこういう仕儀と相成ったのでございます。2年前はパートナーの妹の式、今回はパートナー本人ということになります。当然、先方のママも2度ほど日本に来ております。

この交換ホームステイはユネスコの外郭団体のCISV(Childrens International Summer Village)という組織の2年間のプログラムで、初年度にドイツはミュンヘンの少年が我が家に来て、次年度に日本からミュンヘンの少年の家へのステイに行くという仕組みでした。先方の大事なお子さんをおあずかりするし、こちらもお世話になるということ、さらに2年間の間にかなり手紙(まだe-mailはありませんでした)や電話のやりとりをしますので、嫌でも深い付き合いとなります。だから親までも、会ってもいないのに仲良くなってしまいます。
とは言いましても、プログラム終了後10年以上もお付き合いが続いているという我が家のような状態は珍しいようではありますな。
 そんなわけで、ヨーロッパでの結婚式に出るなどということは露ほども思っていませんでしたので、本当に得難い機会を与えてくださりましたのですぐにトライというわけなのでございます。
元々がミュンヘンにお住まいの家族なので結婚式にはババリア地方の綺麗な民族衣装(チロルの衣装に似ています)ばかりで、日本風に黒の上下などという感じでは全然ありません。男性は皮の半ズボンに刺繍のほどこされたシャツ、そしてダークグリーンや臙脂の渋い色目のフラノのジャケットで決めてきます。
女性はディールンデル(Dirndl)という胸を強調した明るい色使いの、エプロンを前にかけ結んだ民族衣装を着てきます。エプロンの結び目で未婚(左)、既婚(右)、未亡人(後ろ)、生娘(前)と分かるのだそうです。

そんな非日常的な体験をしに来ているわけです。
これまでバスケットボールが仕事になっていましたから、どうしても取材先はアメリカが多く80年代以降は毎年アメリカばかりでした。だから、ヨーロッパは新鮮この上ない場なのであります。歴史的にも深く、由緒あるところばかりなので勉強になるし、現在、ローマ人の物語(塩野七生著)を必死になって読んでいますからなおさらです。そしてバスケがないということは、ある意味ホッとするところでもあるのです。
以前、NHKのBSのオフィスで尊敬するMLBの解説者のパンチョ・伊東さんとお話する機会を持てたことがあったのですが、パンチョさんもオフに時間がとれるときにはできるだけヨーロッパに行くと言っておられたのを思い出します。
冗談っぽく「野球がないとホッとするからね、島本君」。…と。
今、そんな貴重な時間を持たせて貰っています。

次回は写真も含めてちょっと異なった“なんトラ”をレポートさせていただきます。それでは“SEE YOU SOON”.