賞味期限切れなんて表記は信じない? – なんトラ107

 賞味期限という言葉が食品に表示されたのは1995年のことで、1997年からは完全に実施されていていて“その期間内であれば美味しく食べられますよ”ということだそうです。それまでは“製造年月日”というのが表示されていたのが、アメリカやヨーロッパなどの国際的な習慣に合わせて“賞味期限”という表示となったようです。
 まあ、この賞味期限という言葉が一般的になってから、買ったものが食べきれずに期限が過ぎればどんどん捨て去ることに相なるわけで、これは自分の家だけではなしにコンビニの弁当なども、時間を過ぎればバンバン処分するというのはお聞きになったこともあるだろうと思います。
 われわれの年代の日本人にはどうしても「もったいない」という観念が植え付けられているので、お弁当のご飯粒も最後の一粒までしっかり食べる習慣が染み付いてしまっています。だからどうしても食べ物をすてるなどということは許せないのですな。
 そこを沈思黙考、熟慮に熟慮を重ねて、人間をなめて、やってしまえという結論に達すると、老舗(しにせ)の名門と言われていた“赤福”や“吉兆”のようになってしまうのでしょう。ボクも大丈夫だという気持ちは分からんでもないですけれど、しかし、食べ物商売のプロはやっちゃあいけません。
 人間、欲をかくとああいうことをしてしまうのですね。
 その真逆な例になる店があります。吉祥寺の“小笹”という和菓子屋さんなのです。最中や羊羹の味が良いので評判の老舗です。とくに羊羹は毎日売り出す量が少ないので、早朝から並んで買う客が多くあっという間に品切れです。その状態が数十年間続いているそうです。ボクも最中はよくいただきますが、羊羹は一度しか食べたことがありません。少ないのはあんこを煮る鍋の問題とフィロソフィーとして最高の状態で作るには無理をしないこと、というのがあるそうです。
 それでは“賞味期限”の表記がないころはどうしていたのか? ということになります。
 そのころは、まず全体を視る、匂いをかぐ、そして少し食してみる。それが判断基準でした。
 つまり、食物の味の期限の決定は自分たちでしていたのですね。けっして売る側にではなく、食べる側に決定権があったと思うのです。
 我が家は今でも決定権を売る側には任せません。ときに畑に行きますので野菜は虫に食われていても気にしませんし、きゅうりも曲がっていると味が違うなんてことがないことを良~く知っています。
 肉だって霜降り肉が美味しいというのは分かっていますが、ちょいと筋があっても(こちらはぐ~んと安い)そこを上手く切って柔らかくするのが賢く、調理をする人の腕の見せ所だと思っております。切り落としなんてのもありますなぁ。
 偽装表示の露呈したニュースが良く流れてきますが、その度に「何を信じればいいのか分からなくなった」という消費者の怒りのコメントを聞きますが、大方の人は勉強をしていないから本物が分からないのです。スーパーやコンビニという便利なシステムに慣らされ毒されて、判断力というものをも捨てさせられた結果です。信じられないものを仕入れて売っていたのは大手のチェーンですからね。
 人間というものは歳をとればとるほど、運動すること、学ぶこと、良い食事をとること。この3つが健康と長寿のキーワードとなるそうです。それも若い頃から意識して調整すると効果は絶大だと、生命科学のお医者さんが言っておられました。
是非、“賞味期限”などという言葉に惑わされずに自分の判断力を信じてみてください。時にはミスってもせいぜい2、3日下痢をするくらいなものなのですから…。
これもトライですね。でも、体の強い人は強いなりに、弱い人は弱いなりに、自己責任で願いますね。

それでは次回の“なんトラ”までごきげんよう。


bjに変化の兆しが見えてきた。 – なんトラ106

 明けましておめでとうございます。本年も“なんトラ”とよろしくお付き合いの程お願い申し上げます。
今年は年賀状に「なんとなく、今年は良いことあるごとし、元日の朝、晴れて風なし」という石川啄木の詩を拝借したのですが、東京はみごとに詩の通りの天気でした。周囲は100年に一度の…等と言って、マスコミ総出で暗くしていますので逆をとって明るく、明るくと思ったわけでございますな。
読んでくださっている方々におかれましては、啄木師にならって良い年になられるよう不肖島本、祈念しております。

 さてさて、よちよち歩きのbj。しかし、もう4年目のシーズンに入りました。
日本バスケットボール協会からは完全に無視されて、レフェリーもbjの試合を吹くのならば協会関係のゲームはやっていただかなくて結構、遠慮していただくと言う具合だったのです。
ある意味で言えば、生まれてきて欲しくなかったリーグという感じでスタートしたbjだったのです。しかし、bjに関わる人間としてはやらざるを得ずに始まった組織も、認知されておらずとも年月は徐々に経ていきます。その中で努力した足跡は少しずつ形として表れて来るものなのです。
 今年、ゲームを見ていると外国人選手(主にアメリカ人)に偏っていた起用が変わって来ているのです。エンターテイメントで観客を魅了するということを第一とするbjでしたから、まずは派手なプレイをしてくれるアメリカ人選手に頼らざるを得えなかったのですがon the court(ゲームのプレイ上)3人と制限されたことによって日本人選手が伸びてきたように思います。
 伸びてきた=成長ということもありますが、本来力を持っていた選手が表現の機会を得たことによる効果と言った方が良いと思います。プレイヤーが一番伸びるのはやはりゲームでなのです。良くボクはビジネスの用語でOJT(実際の仕事・現場で訓練するという意味)というのを使わせて貰いますが、それに関連付けてOGTとかOCTという表現をさせてもらっています。On the Game Training、On the Court Trainingということなのはお分かりいただけると思います。
 バスケットボールのゴールの高さは3m05cmと決まっていますから本質的にはぜったい大型の選手が有利になることは間違いないところです。しかし、平面では役割によって、つまりポジションによって生きる選手は変わってくる訳です。小型の日本人が生きる場所をようやく探し得たという所でしょう。
 来たる1月24、25日に行われる第3回bjオールスターゲームが大分の別府のB-CON(ビーコン)プラザで行われることになっていますが、今までのようにただ外国人のプレイヤーが派手なダンクショットだけで魅せるイベントにはならないと確信しています。
BS FUJIで中継されると思いますので、環境のそろっておられる方は是非ご覧になってください。

それでは次回の“なんトラ”までごきげんよう。