明けましておめでとうございます。本年も“なんトラ”とよろしくお付き合いの程お願い申し上げます。
今年は年賀状に「なんとなく、今年は良いことあるごとし、元日の朝、晴れて風なし」という石川啄木の詩を拝借したのですが、東京はみごとに詩の通りの天気でした。周囲は100年に一度の…等と言って、マスコミ総出で暗くしていますので逆をとって明るく、明るくと思ったわけでございますな。
読んでくださっている方々におかれましては、啄木師にならって良い年になられるよう不肖島本、祈念しております。

 さてさて、よちよち歩きのbj。しかし、もう4年目のシーズンに入りました。
日本バスケットボール協会からは完全に無視されて、レフェリーもbjの試合を吹くのならば協会関係のゲームはやっていただかなくて結構、遠慮していただくと言う具合だったのです。
ある意味で言えば、生まれてきて欲しくなかったリーグという感じでスタートしたbjだったのです。しかし、bjに関わる人間としてはやらざるを得ずに始まった組織も、認知されておらずとも年月は徐々に経ていきます。その中で努力した足跡は少しずつ形として表れて来るものなのです。
 今年、ゲームを見ていると外国人選手(主にアメリカ人)に偏っていた起用が変わって来ているのです。エンターテイメントで観客を魅了するということを第一とするbjでしたから、まずは派手なプレイをしてくれるアメリカ人選手に頼らざるを得えなかったのですがon the court(ゲームのプレイ上)3人と制限されたことによって日本人選手が伸びてきたように思います。
 伸びてきた=成長ということもありますが、本来力を持っていた選手が表現の機会を得たことによる効果と言った方が良いと思います。プレイヤーが一番伸びるのはやはりゲームでなのです。良くボクはビジネスの用語でOJT(実際の仕事・現場で訓練するという意味)というのを使わせて貰いますが、それに関連付けてOGTとかOCTという表現をさせてもらっています。On the Game Training、On the Court Trainingということなのはお分かりいただけると思います。
 バスケットボールのゴールの高さは3m05cmと決まっていますから本質的にはぜったい大型の選手が有利になることは間違いないところです。しかし、平面では役割によって、つまりポジションによって生きる選手は変わってくる訳です。小型の日本人が生きる場所をようやく探し得たという所でしょう。
 来たる1月24、25日に行われる第3回bjオールスターゲームが大分の別府のB-CON(ビーコン)プラザで行われることになっていますが、今までのようにただ外国人のプレイヤーが派手なダンクショットだけで魅せるイベントにはならないと確信しています。
BS FUJIで中継されると思いますので、環境のそろっておられる方は是非ご覧になってください。

それでは次回の“なんトラ”までごきげんよう。