ヒステリア10周年パーティー(仮)

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あけましておめでとうございます。
前回の更新から、気がついてみれば実に7ヵ月(汗)。皆様いかがおすごしでしょうか ←必死にごまかしている
初っぱなから言い訳というのもナンですが、実をいうと8月18日に苗字を僕と同じものに変えた奇特な人がいまして(そんな回りくどい言い方しなくてもいいんですが)、その関係でちょっと忙しかったのです。ちなみに、その日がちょうど島本さんの誕生日というのは本当にたまたまです。
バスケを観に行く時間がなかなか取れず、ついに今年度の大学の公式戦を1試合も観られずじまい。JBLとbjリーグを数試合ずつ見たくらいで、WJBLやストリートもとんとご無沙汰という状況です。LEGENDは観ないうちにメンバーが大幅に入れ替わって、どうやら別に新しいリーグができたとか。こちらも当面は観られそうにありません……。
bjリーグやJBLは後半戦に突入していきますし、WJBLなどはもうプレイオフの顔ぶれも決まりつつある状況。おっとその前に、オールジャパンがもう始まっちゃってます。こんな時期にあんまりサボるのもアレなんで、もし僕にお会いしたら日曜朝の某親分ばりに喝を入れてください。

では本編に入りましょう。今回のレポートは、皆様にもお馴染みのあの団体のイベントです。っていうか別にそんなもったいぶる必要はないか(爆)。

[HOOP HYSTERIA BASKETBALL FANCLUB 10周年記念パーティー]

これ、会員の方の元に毎月届く会報誌「BULLETIN」のみの告知だったため、非会員の方は初耳だと思いますが、こんなイベントがあったんですよ。ちょっと気になるでしょ? じゃあ早速お伝えいたしましょう。

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12月8日、JR目白駅にほど近い某中華料理店。そこが今回のパーティー会場です。僕は、苗字を変えた奇特な人とともに午後12:45分頃に到着しました。先着している方が15名くらい。もちろん、よく知ってる顔も何人かいらっしゃいます。
まずは受付で幹事のS氏に2人分の会費を支払い、NBAチームのロゴが入った名札を受け取……る前に島本さんが「2人いるから、わかるようにしとかないとね」ということで、マジック(手品じゃないですよ ←当たり前だ)で僕のほうには♂のマーク、もう一人のほうには♀のマーク。
まぁ、一応そのへんの見分けはつくと思うんですが(爆)。
で、さらに島本さんがキュキュッと何かを書いたと思ったら、相方の名札には「1号」、僕のには「2号」。確かに僕のほうが下っ端です、はい(泣)。「こっちは田臥君がいたサンズのロゴだからいいもーん」と内心強がっていたのはここだけの話。
そんなことより、店に入った時から気になっていた、テーブルの上のお宝の数々。少しは何か景品が出るんだろうなとは思っていましたが、こんなにあるとはビックリ。僕が携わった「オールドルーキー」も5冊ほど置かれてあります。僕が気になったのはJBLカードと富士通・矢野姉妹のサイン入りうちわ、2000年のJBLハッピーリタイアメントゲーム参加選手のサイン色紙、そして能代工業の生徒が使っているレポート用紙。全然バスケ関係ないのに“ノシロ”ってだけで超気になります。

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開始時間の午後1時を回った頃にはもう40人は来たでしょうか。御大・島本さんからのご挨拶でパーティーはスタートしました。テーブルに並んだ数々の料理をパクつきながら、そこかしこでバスケ談義に花が咲きます。
イスに座って料理に舌鼓を打つ僕の隣には、最高齢参加者として乾杯の音頭を取った実吉純彰さん。ヒステリアメンバーではないのですが、島本さんからの誘いを受けて急遽参加された方です。お話ししてみると、実にバスケへの造詣が深い! 最近の協会の不始末を嘆きつつも、その穏やかな口調にバスケへの愛着が感じられました。歳の話をするのは失礼ですが、こんな歳の取り方をしたいなと思わせる方。またいろいろバスケの話をお聞きしたいです。

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しばらくして、さぁ待ちに待ったお宝争奪ジャンケン大会! 全員で一斉に島本さんとジャンケンをして勝った人だけが残り(つまりアイコもダメ)、人数が少なくなったら当事者同士でジャンケンという簡単なシステムです。前述のとおりお宝には目をつけていたので密かにテンションは上がっていましたが、僕はこういうゲームで良い景品をゲットしたためしがありません。なので「ま、JBLカードは結構数もあったし、それがもらえれば十分満足ですわ」と軽い気持ちで臨みました。
ところがどっこい、そんな控えめな姿勢をどこかの神様が見ていてくれたのか、なんと2回目のジャンケンで勝者になってしまいました。予想外の展開に戸惑いながらお宝のもとへ。幹事のS氏が「(欲しいのは)これ?」と差し出したのは「オールドルーキー」。ま、とりあえずお約束ってことで……。しかし改めて見てみると本当にお宝ばかりですが、真っ先に視界に入ったのはやはり矢野姉妹サイン入りうちわとサイン色紙。この2つを手に「う~ん、どっちも捨てがたいな~」などとうなっていると、
島本さん「1号、どっちがいい?」
相方「うちわ!」
ということで、自動的にうちわに決定。ええ、下っ端ですから(泣)。でも、そんな僕を見かねてか「じゃあこれも持ってっちゃえ」と島本さんがサイン色紙をおまけしてくれました。ラッキー!
もちろんその後もジャンケン大会は続き、狙いどおりにゲームソフトをゲットした某バスケ専門アパレルショップ店長のM氏、最後の2人まで残っては負け続けたウルブズファンのO氏など悲喜こもごもの争奪戦でしたが、景品は無事全員に行き渡り、セカンドチャンスで今度はJBLカードもゲットしてしまいました。でも能代のレポート用紙も欲しかったなぁ……。
そして、島本さん監訳の本「アレン・アイバーソン自伝」が、出版社イーストプレスの編集担当の方から店頭発売に先駆けて紹介&即売されました。もちろん僕も買わせていただきましたよ。本の詳細はヒステリアHPでチェックしてみてください。

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その後何人かの方とバスケ話で盛り上がっているうちに、あっという間に2時間が経過。宴はいったんここでお開き、ここで帰る方々(相方含む)を見送ってから再び店内に戻り2次会がスタート。3つある丸テーブルのうち2つは話が弾んでいたようですが、僕が着いたテーブルはどこかマッタリした雰囲気。どうも1次会で食べすぎた人が集まってしまったようです。そんな中で僕も、隣にいるK氏(長野在住)や一時期BULLETINに連載を持っていたT氏(K義塾大生)と思わずマジメに話し込んでしまいました。

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2次会が終わり、店を出たのは午後5時過ぎ。もう外は暗くなっていましたが、島本さんがこんな時間におとなしく帰るわけがありません(爆)。「23に行くか」ということで、計8人で高田馬場にあるスポーツバー「23」(http://www005.upp.so-net.ne.jp/MJ-23/)に向かうことに。で、行ってみたのはいいんですが、どうやら草バスケチームの貸切になっている様子。これからまた店を探すのも面倒だということで、S氏が「こんな時に有名人の名前を使っとかなきゃ」と1人店に入って「島本さんがいるんだけど……」と交渉。すぐに「OKだって!」とにこやかに出てきました。ホントにいいのかなぁ(汗)。 最後尾について店に向かうと、先頭の島本さんが店に入ったところで中から「おお~~っ」というどよめきと拍手が。接する機会が多いとついつい忘れてしまいがちですが、たまにこういうことがあると「やっぱり島本さんって有名人なんだな~」と思い出させてくれます。しかしまぁ、テレビの影響力ってホントすごいのね。
そんなこんなで結局そこに2時間ほどいたでしょうか。先客さん達のチームの練習と練習試合のビデオが流れ、7時からはNBA中継。それを横目に、久しぶりにお会いした中村孝三さん(元熊谷組)のNBA観戦旅行の話など、どっぷりバスケ三昧。先客さん達は島本さんを囲んで撮影&握手三昧。いつの間にやら午後8時ということで、バスケ中毒患者にはたまらない1日もこれにて終了となりました。計9時間のバスケ漬け。何人かご挨拶したい人がいたのに回りきれなかったのが心残りですが、これだけバスケに時間を費やせる日もそうそうないんですから、良しとしましょう。来年11周年やらないかな?

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2008年も、こんな感じでゆる~く(たまに熱~く)バスケの話をしていきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

写真提供:下口氏


車椅子バスケの世界へようこそ!

昨年、日本で世界選手権が開催されたことはまだまだ記憶に新しいところです(と言ってる本人が実は忘れかけてましたが)。では、その少しだけ前にオランダでも世界選手権が行われたのはご存じですか? 世界車椅子バスケットボール選手権、通称ゴールドカップです。2002年に北九州でも開催されたことは、世界選手権のレポートでも触れたとおりです。
健常者のほうはご存じのとおり、男子は開催国ということで出場し、ブラジルで開催された女子の世界選手権には日本は出られませんでしたが、車椅子のほうでは日本は男女ともに出場しており、男子は7位、女子は6位。世界的に見れば健常よりも車椅子のほうが日本バスケのレベルは高いということになります。障害者スポーツの場合、国によって福祉の環境も違いますし取り組み方に温度差があるので当然といえば当然ではありますが、日本では国際競争力という点で車椅子のほうが優っているのは事実です。
その日本の車椅子バスケの最強チームを決めるのが、毎年ゴールデンウィークに行われる「内閣総理大臣杯日本車椅子バスケットボール選手権大会」(イスバス界では「選手権」と呼ばれています)です。僕は2002年から毎年観ていて、早くだむだむ探検隊で紹介したいと思っていたのですが、いつも5月2~4日なのに昨年に限って4月28~30日に変更され、bjリーグプレイオフと重なってしまって試合もほとんど観ることができませんでした。今年はいつも通りの日程に戻ったのでようやくお伝えできる、とこういうわけです。

残念ながら2日と3日は諸々の都合で観に行くことができず、4日のみの取材。さらに、当日も朝からちょっとした用事を済ませなければならず、結局東京体育館に着いたのは11時頃。準決勝は既に終わっちゃってました(泣)。この時間は、毎年車椅子バスケ体験講座がサブアリーナで開かれていて、それも少し取材して紹介するつもりでいたのですが、次の機会にお預けです。
体育館に入ると、正面に受付があり、まずはそこで取材の申請です。この辺りで「当日券売り場はどこだろう?」という様子でキョロキョロしている人を結構見かけるのですが、この大会、国内最高峰の大会にもかかわらず入場は無料。見る側としては大変結構なことですが、これだけ大きい体育館を使っているのに運営は大丈夫かいなと、ついつい余計な心配もしてしまいます(爆)。
今年からフロアへの立ち入りについて厳しくなったそうで、僕もビブスを着用してフロアに下りていきます。すると、前方からノシノシと僕のほうに歩み寄ってくる人が……その人の名は遠藤恭与さん。日本車椅子バスケットボール連盟(JWBF)の広報担当を務める女性です。 僕が初めて車椅子バスケの試合を見たのが5年前のこの「選手権」で、そこで「ボランティアスタッフの方は、大会終了後の懇親会に是非ご参加ください」という場内アナウンスを聞いて、一緒に観ていた知人と「行っときますかぁ」とスタッフじゃないのに図々しく参加させてもらい、そこで彼女と知り合ったのです。当時は彼女も僕と同じ“取材する側”の人間で、それ以前から車椅子バスケを追いかけている人。関係者からも「まめ」の愛称で親しまれている(?)存在なのです。
その「まめ」と二言三言交わして、しばらくすると携帯電話にメールが来ました。差出人はヒステリアメンバーの上岡麻梨さん。メンバーの方は会報誌等でもご存じかと思いますが、バスケ好きが高じて能代やアメリカまで行き、ついには地元・佐野にファイブスターキャンプを招致しちゃった、あの上岡さんです。そして今度はこの選手権に興味を持ってくれて、事前に連絡をいただいたので「じゃあ当日、会場に着いたら連絡ください」と言ってあったのです。
スタンド席で上岡さん・そのお友達・くーちゃんと合流。ちょうどジュニア代表とポラリスの会(元代表選手等、車椅子バスケに長く携わっている方々が中心の団体)がエキシビションマッチを行っていたので、その試合を一緒に観戦しました。ほどなくして上岡さんが「車椅子でもショットクロックは24秒なんですか?」。さっそく来ました、“車椅子バスケを初めて観た人が抱く率直な疑問”。というわけで、ここで簡単に車椅子バスケのルールや特徴をまとめてみましょう。

といっても、健常バスケとの大きな違いといえば「ダブルドリブルがない」ことくらい。5人対5人でやるのはもちろん、コートの広さもリングの高さも健常の国際ルールと同じ。3秒ルールや24秒ルールからファウルの種類まで、ルール上の違いはほとんどないに等しいのです。
ダブルドリブルはありませんが、トラベリングはちゃんとあります。ボールを膝の上などに保持した状態で3回以上車輪をこぐとトラベリング。2回こいだら必ずドリブルを突かなければならないわけです。ドリブルしながら走ることはできない(片手でこぐとまっすぐ進まない)ので、ダブルドリブルがないということですね。したがって、1回ドリブルを止めてシュートフェイクしてからまたドリブルで相手を抜き去るという、某超有名バスケ漫画の赤い髪の主人公が試合で犯したチョンボも車椅子ではOKです(実際によくあります)。
あとは、例えば座面の高さや車輪の大きさ等の規格、座面から腰を浮かせてはならない、といった車椅子を使うことで必要なルールがある程度。ただ、1つだけ覚えていただきたいのが「持ち点」ルールです。障害者といってもその障害の重さは人によってさまざま。障害の重い人しかいないチームは、障害の軽い人ばかり集めたチームには勝てません。そういったチーム間の格差をなくすために、個人個人に1.0~4.5の持ち点(数字の小さいほうが障害が重い)をつけた上で、コート上の5人の合計が14点以内と定められているのです。

話を戻しましょう。試合はポラリスが経験の差を見せつけ、ジュニア代表を破りました。そしてしばしの空き時間に入ると、上岡さんがまた一言。「プログラムって売ってるんですかねぇ?」。そういや、僕は取材で入るので資料としてもらえますが、これって売ってるんだっけ? 無料で配布してるんじゃないかなぁ? その後の3位決定戦からはフロアで取材するということもあって、とりあえず3人で正面受付の所まで行ってみたら、売ってました、1部100円で!! 当然2人とも購入です。
そこで一旦2人とは離れて僕はフロアへ。3位決定戦の対戦カードは宮城MAXと清水MSTの対戦。前日、清水MSTが勝ち上がっているのを知って「どこ? 初出場でいきなりベスト4?!」と思ったのですが、何のことはない、去年まで明和BBCと名乗っていたチームでした。スポンサーがついて新たにチーム名をその会社名から取ったとのこと。ホストクラブを経営している会社だそうで、プログラムの広告欄にもそれらしき写真が掲載されています。まさか選手がそこで働いてる……わけないか。
そんな話はさておき、試合前のアップを大会本部近くで見ていたら、また知ってる顔をみつけました。ここ数年、ボランティアスタッフとして必ず参加している室田直志さんです。2004年の仙台ABC、世にいう「仙台の奇跡」を一緒に目撃し、それ以降代々木第二体育館に行けば大体会うというバスケバカ仲間であり、関係ありませんが小学校の7年先輩でもあります。さらに関係ありませんが、僕の父が非常勤講師として働いていた某高校での教え子でもあることが大会終了後に判明しました。何だか切っても切れない運命を感じます(爆)。
代々木が長期改修工事中だったこともあり、室田さんとは久しぶりにお会いしました。会うといつもその日の試合のことやその時のバスケ界の話題について話をするのですが、この日も「今年はアパッチの試合もあまり行けなくてね~」とか「オーエスジーがbjに行ったら新リーグはまた危ないですよねぇ」なんて具合にバスケ話に花を咲かせながら、しばらく一緒に試合を見ました。あ、ちなみに勝ったのはMAXです。

さて、いよいよ決勝戦。この試合くらいはちゃんとレポートしときましょう(汗)。史上初となる2度目の3連覇がかかった名門・千葉ホークスと、初の決勝進出となったNO EXCUSEの顔合わせ。今大会の戦いぶりも対照的で、ホークスが3試合とも30点差以上で順当に勝ち上がってきた一方、NO EXは1回戦から2点差という厳しい立ち上がり。しかし2回戦で代表のエースセンター大島朋彦を怪我で欠いたワールドBBCを破って勢いに乗り、準決勝では強豪MAXを2点差でかわして見事ホークスへの挑戦権を得ました。スポーツドクター辻秀一先生主宰のエミネクロスが抱えるチームで、年々強くなってきてはいましたが、ついに頂点を狙える位置まで来ましたね。
1Q、ホークスは18歳にして代表の主力となっている香西宏昭がアウトサイドから積極的に打ち、対するNO EXはこちらも代表選手の菅澤隆雄を中心に果敢にインサイドへ飛び込み、両者互角の戦い。ホークスがなかなか5点差以上リードできず、その間にNO EXが追い上げては香西のミドルで突き放すという展開で進み、前半は28-28のイーブンで終えます。ここまで両チームともディフェンスが良いですね。NO EXにとって気になるのは、菅澤と並ぶ得点源・小山文律のファウルトラブルです。
後半に入ると、試合の流れが一変します。立ち上がりNO EXが速い展開を見せると、すかさずホークスはオールコートディフェンスを敷いてきました。これでNO EXの得点が止まる間に、ホークスは代表G京谷和幸を起点にハイポストシュートを多用し、一気に14点差をつけました。4Qになると焦りからかNO EXは攻め急ぎ、遠めの位置から早打ちになってしまいます。菅澤も疲れで動きが鈍り、逆にホークスは最後まで走力が落ちませんでした。68-48。ホークスが史上初となる、2度目の3連覇達成です。
試合後の表彰では、決勝で32得点の香西が当然のようにMVP(2年連続2度目)、ベスト5には前述の京谷と小山の他、森紀之、安直樹(以上ホークス)、寺田正晴(NO EX)が選ばれました。安選手といえば以前ここでもお伝えしたとおり、Legendや早稲田祭シンポジウムにも登場した人ですね。残念ながら今年は代表から漏れてしまいましたが、その実力は相変わらずといった感じです。それから、ご存じの方もいるかと思いますが、京谷選手はかつてジェフ市原でプレイした元Jリーガー。今はまるでプロレスラーのような上半身をしています。

大会終了後、上岡さん・くーちゃんと一緒に体育館を後にして、食事に行きました。しばらくして遠藤さんと室田さん、そしてアテネパラリンピック女子代表でマネージャーを務めた柴田あゆみさんも来てくれました。そこでの話題は当然ながら車椅子バスケ。特にくーちゃんは、隣のテーブルでイカスミスパゲティを食べている女性の口元が気になりながらも(爆)、「面白かった!!」と言ってくれました。帰りのバスの中でも興奮冷めやらぬ状態だったようです。
文章でしかお伝えできないのがもどかしいのですが、車椅子バスケは障害者がやっているとは思えないほど迫力もあるし、一度観たらまた観たくなるはず。僕などは、あんまり健常のほうばかり見ていると「イ、イスバスが観たい」と禁断症状が出てくるくらい(←本当です)。上岡さんとくーちゃんもまた観に行ってくれると思うし、是非皆さんにも観ていただきたいと思います。

〔ついでに告知のコーナー〕
近々、車椅子バスケ絡みで僕個人から皆さんにお伝えしたいことがありまして、島本さんのご好意によりヒステリアのHPで発表させていただきます。しばしお待ちください。


bjホームタウンレポート富山編

実に3ヵ月ぶりの更新です。お待たせしてしまい、ごめんなさい(ペコリ)。何人かの方から「更新まだ?」と言われ、「こんな駄文でも見てくれている人がいるんだなぁ」と改めて認識した次第です。本当にありがたい話です。もっと頑張らねば……
さて、bjリーグの2年目もあっという間に終わってしまいましたが、僕が今シーズン開幕の時に「今年も全てのホームを見に行く!」と宣言したことを覚えていらっしゃるでしょうか?
昨年は全6チームのホームゲームを見ることができました。それで「今年も」と思ったのですが、今シーズンはいろんな意味で遠征する余裕がなく、東京・埼玉以外で行ったのは高松と大阪が各2試合、ファイブスターキャンプ@佐野のついでに足を伸ばした山形(仙台ホーム扱い)が1試合。毎年最低でも3回は行く新潟にも1回しか行けず、大分のホームゲームはついに行くことができませんでした(島本さんゴメンナサイ)。
で、残るは富山。実は昨年4月の別府遠征の際に富山のスタッフと食事会で同席していて、「必ず行く」と宣言していたので行かないわけにはいきません。しかも同じ新規参入組の高松には既に行っていますから、なおさらです。3月31日と4月1日でレギュラーシーズンは終了。その両日が富山での試合ということで、このチャンスは逃すことはできませんでした。この旅がちょっとしたハプニングのオマケつきになることは、もちろん僕も知りません。

当日、試合開始が午後6時30分ということで、僕は午後1時頃に家を出ました。大宮駅から新幹線に乗り、越後湯沢でほくほく線という路線の特急金沢行きに乗り換えです。おおむね順調……のはずでしたが、当初乗る予定だった特急は僕の勘違いで既に出発していて、次の特急まで1時間待ち。あちゃー、やっちまいました。
でもこれだけでは終わらないのです。1時間待って乗った特急が強風のため徐行運転、さらに黒部と魚津で計1時間ほど停車。富山市総合体育館に着いた時には、試合は4Q残り4分59秒(オフィシャルタイムアウト中)でした。取材する試合に遅刻したことは何回かありますが、一番遅れた時でも2Q残り7分くらい。ここまで遅れたのはさすがに初めてです(-_-;)
こうなったらもうスコアをつけてもしょうがないし、なんかぐったりしてしまってスコアをつける気力もそもそもありません。残り5分はメモも取らずただ観てるだけ。一応記者会見には顔を出しましたが、なんせ試合をほとんど観ていないので会見で喋っている内容も理解できません。一体僕は何をしに来たんでしょう(爆)。

気を取り直して、翌日。この日がレギュラーシーズン最終戦です。10時にホテルをチェックアウトし、体育館の近くまで来てみると、どうやらこの一帯は体育館以外にもいくつかの施設が集まっているようです。脇には川が流れ、水辺はきれいに整備され公園になっています。どの建物も新しくて立派です。富山駅は大きいターミナル駅とイメージしていましたが、そこから徒歩5分の位置とは思えないのどかさ。駅の南側はそれなりに都会ですが、北側はすごくゆるやかに時間が流れている印象です。
いざ体育館に到着し入口を入ると、既に300人は並んでいました。その列のすぐ横に、バスケ選手の銅像を発見。胸には「TOYAMA」、背番号は23。誰かモデルはいるのか? いないとしたら23番ってのは安易でないかい? そもそもなんでバスケ? などとくだらないことを考えながら、食料調達のために一旦体育館を出ました。この時点で列は500人くらいに伸びて、館外にはみ出ています。
体育館から一番近いコンビニもこの日はさすがに混んでいて、店を出るのに20分はかかりました。そして体育館に戻ってみると、統一地方選挙の時期とあって、県議だか市議だかの候補者が建物の脇で街頭演説を始めていました。面白かったのは、スタッフが着ているジャンパーがよりによってこの日の対戦相手・新潟のオレンジ! で、演説を聞くと「我々、オレンジを着てはいますが、こよなく富山を愛しております!」……う~ん、どこか説得力に欠けます(笑)。
さらに聞いていると「私は学生時代、サッカーや柔道などいろんなスポーツをやっておりました。もちろんバスケットも大好きです!!」……本当かなぁ(爆)。それでも、「県内初のプロスポーツチームとして、グラウジーズには富山を盛り上げていただきたい」という言葉を聞いて、「ここを選んで来てくれたんだからありがたいじゃないか」と思いましたね。お名前は失念してしまいましたが、当選できたのかどうかちょっと気になります。
体育館の入り口まで来ると、列はさらに伸びています。こりゃ1000人近くいるかな。結局開場は当初の予定通り12時でしたが、少し繰り上げてほしかったですね。昨夜降っていた雨も上がり、寒さもそれほど感じなかったのが救いです。

そんなこんなで、いざ試合。大黒柱#3ジェロッド・ワードはもちろんのこと、この日は#17ネイト・ジェームスも獅子奮迅の活躍で、前日勝った勢いそのままに、リーグ最少失点を誇る新潟から前半47点を奪い、13点リードで折り返し。最大で17点リードし、4Q残り7分を切ったところで#13米本聡の3ポイントが決まって10点リード。富山のホームゲームとして過去最高の3702人の観衆は、そりゃあもう大変な興奮状態です。
しかし、その直後にチームの顔とも言うべき#1呉屋貴教がファウルアウト。これが合図になったかのように新潟の逆襲が始まりました。インサイドの要#21ニック・デービスに加え、前半集中力を欠いた#44ジャック・ハートマンがガンガン走ります。サイズのある2人に走られては富山もたまりません。リバウンドを取ったデービスのタッチダウンパスでハートマンがダンク、3分強の間に13-0という猛攻でついに逆転しました。富山も必死に食い下がるものの、最後はファウルゲームのフリースローをハートマンがしっかり決め、新潟の勝利。
負けたとはいえ、この日の富山ブースターの熱狂ぶりは素晴らしいものでした。試合後のセレモニーでは、キャプテン#33根間洋一が「良い経験をしたし、いろんな人に出会ったし、富山が好きになったし、充実した1年でした」と言えば、福島雅人HCは「皆さんの思いを背負って、来年も戦っていきます」と力強く宣言して拍手を浴びました。グラウジーズは元々7年ほど前から地域に貢献する活動をしていて、クラブ選手権優勝やオールジャパン出場などチームとしての実績もあるチーム。その地道な活動が生きたのか、しっかりと地域に根を下ろしたチームになっていることは、この日の体育館の様子で十分に理解できました。

ところで、この最終戦を前に、アトラスコーポレーションがメインスポンサーから撤退するという報道がありました。そんなこともあってこの最終戦終了後には河内敏光コミッショナーも駆けつけ、アトラスコーポレーション泉俊光代表の記者会見も設定されました。その泉氏曰く、「撤退はするが、種はまけたんじゃないかと思う。これからは富山県民の一人ひとりがグラウジーズを作っていってほしい」。その通りです。報道を受けて、“チーム解散の危機”と解釈した人も中にはいたようですが、東京や大阪のような大都市じゃなくてもプロ1年目に3700人を記録できたんだから、富山は大丈夫。
次のシーズンも富山に行くぞ~~~!!


血は争えない? 争える?

今年も新春恒例、オールジャパン(全日本総合選手権)に行ってまいりました。全国のいろんなチームを一度に見られるわけですが、今回の参加チームを見てみると、どうも“血縁関係”の多さが目につきます。ざっと挙げていくと、山形大・大神訓章監督&JOMO・雄子選手(娘)、延岡学園高・北郷純一郎監督&OSG・謙二郎選手(息子)、JOMO・内海知秀HC&東海大・慎吾選手(息子)&JOMO・亮子選手(娘)、日体大・吉田沙織選手(姉)&JOMO・亜沙美選手etc.……
そして何より、忘れてはいけないのが公輔&譲次の竹内兄弟。ですが、彼らに触れる前に取り上げておかなければならない血縁関係があります。去年も取り上げた、あのチームの血のつながりです。

Wリーグには姉妹を2組抱えるチームが2チームあります。一つは日立ハイテクノロジーズ(渡辺由穂&華穂、畑有希&千晶)、もう一つが昨年の覇者・富士通です。富士通の場合、2組の姉妹が全員不動のスタメンというのが凄いところ。その富士通はリーグ戦3クール終了時点で17勝4敗、堂々の1位シードでオールジャパンに臨みました。
2回戦からの登場となった富士通は、鹿屋体育大と日立ハイテクを一蹴、準決勝のトヨタ自動車も寄せつけず、順当に決勝に進みます。相手は昨年と同じシャンソン化粧品。当然ながら「昨年のようにはいかない」とリベンジに燃えてくるでしょう。しかしリベンジに燃えていたのは、リーグ戦で1勝2敗と負け越している富士通のほうでした。
1Qこそシャンソン相澤優子のドライブに手を焼きますが、2Q以降は2組の姉妹が本領を発揮。矢野優子・良子が次々に得点を決め、船引姉妹の妹・まゆみの動きにもキレがあります。残り3分を切った頃に姉・かおりが4ファウルでベンチに下がるものの、オールラウンダーの6thウーマン今美春がそれを補って余りある活躍を見せ、終了間際には今のブザービーター狙いのシュートがゴール下にいた船引まゆみへのスーパーパスとなり、これで2点リードして俄然勢いに乗りました。
後半は富士通の厳しいディフェンスにシャンソンがミスを連発、リバウンドやルーズボールでも富士通が優位に立ちます。シャンソンは大黒柱の永田睦子が相澤とともに奮闘しますが、前半4本の3ポイントを決めた渡辺由夏は後半無得点、三木聖美は1試合を通じて持ち前の得点力を発揮できず、相澤と永田以外が完全に抑えられてしまいました。一方の富士通は矢野姉妹が計42点、船引姉妹が計21点と、4人で全87得点中63得点。姉妹パワーを見せつけて、富士通を連覇に導きました。
試合後の会見で中川文一HCは「去年はラッキーだったが、今年は地力がついてきたという実感があったので、対等に勝負できた。体力はウチのほうがあるから、前半イーブンならいけると思った」と1年間の成長と絶対の自信を強調していました。唯一ピンチだったのは船引かおりが4ファウルになった時ですが、主力全員が「全く心配してなかった」と口を揃え、選手達も確かな自信をのぞかせました。
また、誰もが「勝てば2連覇という意識はなく、いつも通りにやった」と言い、矢野良子が「トヨタとシャンソンはリーグの3クール目で負けた相手なので、リベンジを目標に戦った」と言ったあたりにも、大舞台を制するに相応しい精神力を身につけたことが見てとれます。「去年はこの後失速したので、ここからまた気を引き締めたい」(船引かおり)という言葉も非常に頼もしく感じられました。“あうんの呼吸”という最大の武器がある富士通、2冠の期待が高まるというものです。

そして話は竹内兄弟に移ります。実は、今回のトーナメント表を見た時、僕は思わずニヤリとしてしまいました。2人が在籍する東海大と慶應義塾大の両チームが、第4シード・日立の山に入っていたからです。
日立は第4シードとはいえ、それは昨シーズンのリーグ戦の結果によるもの。つまり外国人の力を借りて勝ち取った順位なのです。オンザコート・ゼロのオールジャパンで重要になるのは言うまでもなく日本人インサイド。残念ながら日立の場合、トヨタや松下電器、三菱電機あたりと比べると明らかに見劣りするのが現状です。竹内兄弟を擁する東海と慶應は、願ってもないブロックに入ったわけで、僕的に今大会最大の注目カードは当然、大会2日目の男子2回戦・慶應vs日立でした。
試合開始時刻の15時20分、僕は日立ベンチ側のゴール裏のエリアで立って見ることにしました。正面に見えるスタンドは慶應の学生服軍団。熱狂的な応援で、学生界では有名な存在です。そして後ろを振り返ると、デジカメを構える女性がズラリ。最前列の人達など、もう身を乗り出さんばかりです。これが噂の「圭様ギャル」ってヤツですか……ただでさえ注目カードなのに、両チームともこれだけ集客力があるわけですから、とにかくCコート周辺だけがものすごい人だかりです。
それはさておき試合開始。注目の竹内公輔は序盤からブロックを連発し、着実にリバウンドを重ねていきます。しかし日立も、ギャルのお目当て五十嵐圭が2度バスカンをねじ込むなどの活躍を見せ、1Qは日立が18-14とリード。2Qも一進一退の攻防が続きますが、ここから公輔のプレイに凄みが出始めます。日立の2mセンター山下洋克と加藤吉宗を完璧にシャットアウト。ことごとくブロックを見舞い、この試合公輔のブロックは実に7つを数えることになります。
圧巻は前半ラストのプレイ。残り時間を見ながらドライブを仕掛けた五十嵐のレイアップを、これまた完璧にハエ叩き! そして、リング真下に倒れ込んだ五十嵐を見下ろすように仁王立ち!! ナショナルチームで仲の良い先輩に対して「俺をかわして決めようなんて甘いわボケ」とは思っていなかったでしょうが(爆)、本当にそう言っていそうなほどの貫禄でした。当然、慶應サイドは大盛り上がり。27-31と慶應が逆転して折り返します。 3Qは互いにミスが出て、膠着状態に。日立は慶應のディフェンスを崩しきれず、菅裕一が1人で点を取って差を詰めようとしますが、慶應も要所で酒井泰滋や加藤将裕が得点するなどして、日立に流れを渡しません。1度失敗したフォーメーション(左45度からのパスで公輔がアリウープ)を直後にもう1度試して成功させるなど、どちらが格上なのかわからない戦いぶり(笑)。それでも、五十嵐が先ほどのお返しとばかりにブザービーター3ポイントを決めて、4点差は変わらず最終Qを迎えます。
4Q残り8分25秒、慶應にピンチが訪れます。酒井が山田哲也を腕で押してオフェンスファウル。これが4つ目となってしまいます。公輔と並ぶ柱だけにこれは痛い……と思ったら、窮地に追い込まれたのは日立のほうでした。どうやら酒井の腕が山田の鼻にヒットしたようで、山田は顔を押さえてベンチに下がってしまいました。山下・加藤では全く歯が立たず、インサイドは195cmの山田だけが頼り。日立としては「どうしようもなくなった」(小野秀二HC)わけです。
酒井を下げた慶應は、その間香川隼人や小林大祐が得点。5分過ぎに酒井をコートに戻した後、残り4分には疲れの見え始めた公輔を一旦下げますが、慶應の勢いは止まらず、残り3分半にはついに15点差。こうなったら日立は3ポイント勝負。五十嵐・菅の他に斉藤勝一・上山博之・佐藤稔浩という5ガードで勝負を賭けてきました。慶應は残り2分に公輔をコートに戻しますが、日立がフルコートプレスでボールを奪うと立て続けに3ポイントを沈め、差はみるみる縮まります。
慶應がファウルゲームに半ばハマったこともあり、残り3秒には五十嵐の3ポイントでついに3点差。すぐに公輔がファウルされますが、ここでも公輔がフリースロー2本目を落としてしまいます。日立のリバウンドから五十嵐が自慢の快足で一気にフロントコートへ持って行き、3ポイントを放ちますが……これがリングを弾いて、72-69で慶應が逃げ切り。学生がトップリーグのチームを破る快挙(大会史上19年ぶり)達成となったのです。

そしてその慶應、準々決勝の相手は東海大、大学勢同士の対決です。インカレ決勝の再現であり、竹内兄弟にとって学生生活で最後の直接対決。組み合わせの妙があったとはいえ、最後まで見せ場を作ってくれる兄弟ですね。彼らが入学した時はどちらも関東2部だったんですから、まさかオールジャパンのベスト4を賭けて戦うとは正直思いませんでした。大したもんです。
試合は東海ペースで進みます。阿部佑宇と井上聡人が好調な東海に対し、慶應は外角シュートが不調。竹内兄弟はというと、序盤はマッチアップしなかったこともあり、あまり目立ちません。2Q、東海がボール運びへのプレッシャーとゾーンディフェンスで揺さぶりをかけると、慶應は約4分半ノーゴール。3Qも開始から6分近く無得点と、流れをつかめません。公輔はゴール下で得点とリバウンドを荒稼ぎしますが、譲次はダンクを見舞うなど要所でインパクトのある仕事をし、全く譲りません。
67‐44で迎えた4Q、まだ慶應はあきらめません。残り8分には公輔が、大学ではほとんど見せなかった3ポイントを沈め、酒井もそれに続きます(公輔は残り3分にもう1本成功)。さらに公輔はバスカンもゲット! しかし譲次もお返しのダンク! 日本バスケの歴史上最も派手な兄弟対決はいよいよクライマックスへ突入していきます。
慶應は残り2分からファウルゲーム。さらにボール運びにもプレッシャーをかけますが、大型ガード石崎巧にことごとくかわされ得点を許してしまいます。そして17点差で迎えたラストプレイ、公輔が左サイドからドライブして渾身のダンク!! あまりの力強さで、勢いあまって着地に失敗し、脚をつって立ち上がれなくなってしまうほど。リーグ、インカレのリベンジはなりませんでしたが、最後に意地を見せたのでした。

……うーん、せっかくの兄弟対決なのに、なんだかあっさりした文章になってしまいました。試合後の会見で公輔が「日立戦で力を出し尽くして、疲労困憊だった」と振り返ったように、僕も日立戦でお腹いっぱいになってしまったのかも。でも、女子決勝で2組の姉妹が活躍して、僕としても2度満腹になったような感じ。やっぱりバスケは面白いですね。
来年もまた、オールジャパンが生み出すドラマに期待! っとそんな先の話をする前に、2007年のバスケもたっぷり楽しまなきゃ。今年も「だむだむ」と音のする場所でお会いしましょう。


日本のバスケに明日はある!!

bjリーグが開幕した11月4日、僕は早稲田大学の大学祭に足を運びました。久しぶりにぴちぴち女子大生でも見て英気を養おうと思……ったわけではなく、この学園祭の出し物の一つとしてバスケをテーマにしたシンポジウムが開かれると知ったからです。
HP(http://www.den-sports.com/wasedasai2006/)を見てみると、企画したのは早稲田大学スポーツ研究会というグループ。前回のレポートにある通りこの日は夜6時半から所沢でしたが、シンポジウムは4時までの予定とのこと。それなら間に合うなということで行ってみようと思ったわけです。

地下鉄早稲田駅から地上に出てみると、もうここから結構な人だかり。すぐ近くのコンビニでもレジで3分ほど並んでしまいました。キャンパスに入るとまさに芋を洗う状態。早稲田に来たのは2度目ですが、改めて規模のデカさを思い知らされます。ちなみに前回来たのは入試の時。サクッと落ちましたよ、えぇ(泣)。
人をかきわけるようにして、なんとか目的地の14号館にたどり着きました。少し遅れて行ったので、僕が入ったのはもうそろそろ休憩時間という頃でした。会場は講義で使う普通の教室、キャパは120人くらいでしょうか。僕が入った頃は30人くらいの入りで、学園祭のだし物だけに人は入れ替わり立ち替わり。多い時は50人ほどいたように思います。
パネリストはLegendでお馴染みのAJ、元JOMOの大野慎子さん、車椅子バスケ・千葉ホークスの安直樹選手、スポーツライター小永吉陽子さんの4人。話の内容はさきの世界選手権と日本代表についてです。「日本代表の諸問題」として、JOCからの強化費の少なさや候補者の大量辞退等の案件が示されます。一部ファンの間ではネット上など散々論議されてきた問題ばかりです。
さらに話は進み、協会の諸問題へ。組織の硬直化、世界選手権の資金難、福岡レッドファルコンズ解散といった、これまたファンの間で大きく話題になったものばかり。これらの問題にパネリストが各々の意見を述べていくという形です。テーマはズバリ「ここが変だよ! 日本のバスケ」。
少ししか聞いていないのですがその限りでは、ちょっと突っ込みが足りないかなという感じ。短時間では難しいかもしれませんが、パネリストに意見を求めるだけではなく、主催者側で問題点をもう少し掘り下げていれば、「ちょっと覗いてみようか」という感じで入ってきた人達も食いついてくれたのではないかと思います。協会もあれだけネタを提供してくれてるわけだし(爆)。

休憩時間に入り、知り合いの富士通サポの方が僕の所に来てくれたので、いろいろとバスケについて話をしていました。そこに「こんにちは~」と声をかけてきた女性が一人。今やバスケファンの間ではすっかり有名人になった、北村美夏さんです。実は、早稲田と聞いて僕は真っ先に彼女の顔を思い浮かべていました。やっぱり彼女も関わっていたんですね。
念のため説明しておくと、北村さんは早稲田を卒業したばかりの新進気鋭の女性スポーツライター。つまり僕にとっては同業者なわけですが、今のところ実績は10歳近く下の向こうのほうがかなり上(汗)。ジェリコ・パブリセビッチ前日本代表HCのインタビューがファンの間で話題になったのは記憶に新しいところです。
同じ世界に生きるライバルとして負けられないと思う一方、いろんなバスケ会場で顔を合わせる良き仲間でもあります。華奢でしおらしい感じの女の子ですが、そんな彼女のエネルギッシュな仕事ぶりはこちらをごらんください→ http://www.s-move.jp/catid_45.html

3人であれやこれやと話しているうちに第二部に突入しました。ここでは「ここから変わる! 日本のバスケ」ということで、まず新たな動きとしてbjリーグを紹介、続いてLegend、さらに車椅子バスケの現状等が取り上げられました。ここで特に積極的に発言していたのはAJ。まぁ彼の場合は元々よく喋る人なんだと思いますが。
Legend立ち上げの主要人物としてその経緯を語ったのはもちろんのこと、bjリーグについても評価すべき点と改善すべき点を具体的に挙げていました。さらに車椅子バスケについて安選手が語っている時もしっかり絡み、「僕ら5人vs安君一人で勝負して負けた」なんて裏話も披露してくれました。
所々にウケ狙いをはさむあたりはさすがというかやっぱりという感じですが、第一部から結構マジメな内容のトークをしていて、しっかりバスケのことを考えてるな~と思いました。いや、プロである以上それは当然なんですが、彼の場合Legendではそういうキャラじゃないもんで。ただ、結局周りより目立ってしまうのはいつも通りですね。

最後の30分は質問タイム。5つほど質問が挙がった中で最も印象に残ったのは、高校バスケのセネガル人ブームについて。大野さんは「うち(母校・長崎女子高)もやってしまったのでアレなんですけど(笑)」と言いつつあまり良い傾向とは思っていないような回答だったんですが、これについて「選手もやっぱりそう思ってるのか」と思った人も、それとは別の感想を抱いた人もいるでしょう。
僕が思ったのは、こういう意見を聞くのはファンにとっては非常に貴重だということ。僕のように取材する立場の人間は、現場の声を聞くチャンスがあります。例えば大阪エヴェッサのオンザコート4について、ブースターの間では盛んにその功罪が語られていますが、当事者あるいは他チームの選手は一体どう思っているのか。全てが本音ではないにしても、建前を聞く機会はあるわけです。
しかし、マスコミの露出が少ないバスケ界において、一般のファンの人達はその建前すらなかなか聞けません。いくら我々の間で議論百出したといっても、それらはあくまでも外から見ている側の言葉。現場の人間にしかわからないこともあるし、その彼らの声を聞くことができるというのは貴重なのです。今後こういう機会が増えることも、バスケ界が発展していくためには大事なことだと思います。
というわけで、早稲田大学スポーツ研究会の皆さん!! 来年の学園祭でと言わず、いつでもいいからまたやってください。お手伝いできることがあればやりますよ。日本バスケの明日のためにね。

追記:シンポジウムにはLegendの「ぬま」もチラッと顔を見せていました。AJもいるし、安選手も勉族で一緒に活動してるもんなぁと思ってたんですが、どうやら大野さんも勉族に入ったとか入ってないとか。Legendのセバスチャンによく似た人もいるみたいだし(爆)、今度勉族特集でもやろうかな?