中学校から運動を始めて、大学までず~っとひとつの種目を追い求めていました。
近所に住んでいたガキ大将的な1年先輩がやっていて、入学してすぐに誘われたので断る理由もなかったのでズルズルと、という感じです。それが大学まで続いてしまったのですから縁とは不思議なものです。
まぁ、ボクたちのころは最も早くスポーツを始めるといったら野球。小学生でやるといったらそれ以外には皆無と言ってよい状態でしたな。後は武道、ボクの場合は近くに品川警察があったのでそこで剣道を少し。1年も続かなかったことを憶えています。ですから皆、外でよく遊んでいました。下町の場合はやはりお寺の境内が一番スペースがあったのでそこが遊び場でした。三角ベース、けんけん、手つなぎ鬼、後は呼び名も忘れている楽しい遊びがたくさんありました。めんこ、ビー球、ベーゴマと枚挙にいとまないほど遊びの種類はたくさんあったように記憶しています。
そのころは、成績の良い子も、悪い子も何の引け目もなく無心で遊び狂っていました。むしろ、遊びもせず皆の仲間に入ってこない子に関しては、身体の弱い子は認められていましたが、勉強、勉強などといっているのは馬鹿にされていたのです。
成績はさほど良くはない子でも、遊びに関しての創造力のある子は人気者でした。そんな子は夢中、熱中、集中する力が自然と備わったのでしょうね。そして群がってあそんだものです
最近の子どもたちは遊んでいいよ。というとバラバラにゲームをやり、まず、群がることはないといいます。確かに、パソコンやゲーム機のゲームは良く出来ているし、大人のボクたちがやっても面白いものです。ある意味では子どもたちの生活の一部になってしまっていると言えます。
普通、親はそれを禁止するという形を取るのでしょうが(我が家もそうでした)、今、ボクが感じているのはそんな生活の一部になっているゲームには逆らっていても無駄だと言うことです。むしろ、やってもいいけど、外で遊ぶのも面白いよという提案をしなければいけないのではないかということなのです。
バスケットボール・キャンプなどをやっていると、なんとかゲームの前から体育館に足を運ばせようということが第一なのです。それには「行けば何か楽しいものがあるんだ」と感じさせなければいけないのです。ヘッドコーチの岡山恭崇君ともいつもそんなことばかり話し合っています。
3月23日に狛江で行われたキャンプには100人ものキッズが来てくれました。ファイブスター・キャンプ史上最多の参加者です。ギリギリに運営している貧乏キャンプですが、WJBLの富士通レッドウェーブ(今年度二冠です)の矢野良子さんを含め6人のプレイヤーが手伝いに来てくれ、子どもたちは大喜びでした。研ぎ澄まされた技量に感嘆の声をあげておりました。世界レベルのスキルはなるべく早く見せ、体感させるに越したことはないのですから。
ゲーム機の前から体育館へ、という目標も少し叶えられたのかなと思っています。参加者は小・中学生が90%ですが、普段教わっていることとはチョッと違うバスケットに果敢にトライしてくれました。彼らが自然に他のスポーツも体験して呉れればもっと面白いバスケになると思っているのですが、さらなるわれわれ大人の努力が必要だと感じています。未来ある子どもたちに出来ることはそれしかないのですから。
それでは次回の“なんトラ”までSEE YOU!