我が家のパソコンは3台あります。1台はこのなんトラを書いたり、いや、打ったりHOOPHYSTERIAのメンバーの住所やFIVE-STAR CAMPの管理につかったりするもの。後の2台は、うちの奥さんと倅が音楽の製作その他に使うものです。
 前2者はマイクロソフト、倅はマックです。
 仕事に迫られなければパソコンを使うことなど考えてみたこともない、アナログ人間のボクですが“必要は発明の母”じゃあないけれど否応無しに使うようになってしまいました。月刊バスケの日本文化出版にいたころなどは、若い社員に「これまとめておいて」てな調子ですんでしまったのでどうにもなりません。
 しかし、パソコンの世界もどんどん進歩していって、以前のソフトが新しい機種には入れられないなどという状態が出てきて、相変わらずメンバーの管理などはウインドウズ95を使っています。まったく“会社の都合は、ユーザーの不都合”を地でいっています。

 身の回りにある日常の製品も10年と見ているようで、先日、1997年にミネアポリスで買ったコンパクトカメラのストロボ部分が壊れたので治してもらおうとサービスセンターに行ったところ「10年経っているので部品がないかもしれません」とまず丁重にお断りを入れられました。キャノンのIXYなのですが、アメリカではその名前が使えないらしくELPH(エルフ)というトラックのような名前が付いています。治ったからいいようなものの珍しいので気に入っていたので、ホッとしました。
 TOTOの24時間は入れるお風呂の部品もないと言われ、「どうすりゃいいんだ!壊れたら風呂に入るなって言うのか?」とむかっ腹が立っています。

 そんなことで頭にきていたら、高校時代の友人で新潟でミシン屋さんをやっているY君が、
「うちなんかは未だに足踏みのミシンを使っているプロの人たちが相手なので本当に困っているんだ。今の製品は全部コンピューター化されているし、プロは使い勝手が悪いので最後の仕上げは足踏みのほうがいいというんでね。だから、ミシンはもう使わないなどという人の話を聞くとすっ飛んでいって譲ってもらい部品をプールしておくんだ」
と言うのです。
彼のような職人肌の人が身近にいるのを知って少しホッとしましたが、大量消費になれてしまったわれわれもひとつひとつの生活を見直さなければ時が来ているようです。治せば使えるものを今までボンボン捨てていましたからね。
近頃、そんな自戒の繰り返しばかりです。

“資源は有限、能力は無限”なのですから工夫しなければいけないんでしょうな。

それでは次回の“なんトラ”までSEE YOU!