前回に5kgも太ったと書きましたが、台湾の食事は本当に美味しかったのです。セーブできないのは我が心の弱さのなせる業と、あきらめております。
さて、世界中どこにいっても美味しいものを見つけるという動物的勘を働かせるべく常日頃から鍛えておりますが、現地にアンジェラという食通がいるとさらにその勘は増幅します。この台湾行きはそんな旅でした。
初日はチャイナエアラインの19:30発のフライトだったので3時間ほどで夜の22:30ごろに台北着、時差は1時間マイナスなので21:30。そこからいっきに台中へ、2時間くらいかかって着いたのですが、夜も遅かったのでそのまま床につきました。
翌朝から早速、台湾式ブレックファーストでスタートです。11月の中旬なのにやはり台湾は南国。気温も25度くらいで過ごし易い。暖かい国だけに果物が豊富で、有名な春水堂というcafeでタピオカミルクからはじまる朝食でした。フルーツジュース、ジンジャー・ミルクティー、点心(小籠包、シュウ、マイ等)、ミルクジャムとバター・チーズトーストと、どれも洗練された美味しさで言う事無しでした。
その後、三義という木彫で有名なところで台湾式のお茶をいただく事になりました。日本通の陶芸家の方からお茶の故事来歴をお聞きしながら東方美人という種類から始まるコースを体験。7種類のそれぞれ個性あふれるお茶はどれも美味しく、1杯1杯に喉を潤すとか気持ちをやすめるという効能があるのだ、という目からウロコのお茶の入れ方でした。お酒のぐい飲みくらいのおおきさの器でお茶をいただくのですが7杯ともなるとおなかがいっぱいになります。が、昼食も忘れずに客家料理(はっか)という昔からの料理を食しました。唐辛子を中心としたスパイシーな味でしたなぁ。
食べて乗って、食べて乗ってという連続の最終目的地は夜市(ナイトマーケット)の屋台での夕食。屋台といっても博多のものなどとは違って大学の文化祭の模擬店みたいな感じのものがほとんどで、その数も膨大。1区画に400~500店はあるようです。
アンジェラのお薦めの餃子、小籠包、シュウマイ、チキンの排考(から揚げ)、ねぎ餅、きのこの天麩羅、小厚揚げの各種味、オイスターの玉子焼き、臭い豆腐、マンゴー、緑豆とバナナ混じったジュースなどをすべて食し、屋台料理を満喫しました。ひとつずつなのだけれどそれぞれが美味しいし、それぞれの個性が際立っているのです。そして、廉い!。さらに、全体のトーンでは味の調和がとれているのが嬉しいところです。
雑然とした狭い道に光があふれ、凄まじい喧騒のなかで食するのはなぜかすごく懐かしい感じでした。こんな食べ方が“食の原点”なのでしょうね。
その後、台北でも夜市に行き、同様な食体験をしましたが満足の一言でした。
皆さんも台湾に行く事があったら、夜市ははずせませんね。
さて、今回の旅は仕事と切り離しての旅と割り切って考えていました。しかし、有能なるアンジェラお嬢様はもの凄いコーディネイト能力を発揮して、サプライズなスケジュールを用意してくれていました。ボクの仕事の参考になるだろうと、台湾のHOOP、DUNKを発行している出版社に連絡を取り編集長と会う機会をつくってくれたり、知り合いのNBAコメンテイターのケニー・高氏をとうして、台湾リーグのトップチーム・台湾ビールの練習を見る機会をセットしてくれたのです。
台湾でのあらゆる方面のバスケ事情も取材でき、感謝感謝です。
なかでも思い出すのは練習後に選手の皆さんと話したときのことです。“スラムダンク”の話が出ていろいろな質問をされたのですが、かなり深くよ~く読んでいるのにびっくりしました。日本のみならず台湾でのバスケ・ムーブメントにも大きく影響していることが確認できたことも大収穫でした。
食の方面とともにバスケットボール・コネクションも確立しなければいけないと思わされた旅でした。癖になりそうな台湾行きです。
なお、帰国して1週間ほど食事やスポーツ(テニス)での調整をしたりで、体重の方は目出度く通常の領域に戻ったことをご報告しておきます(ふぅ~!)。それでは、次回の“なんトラ”までsee you!