今月はいろいろなものが重なって何となくせわしない月です。

自分で見ておかなければいけないと思っている“ArtxBaseball展Ⅱ”(6/2~15)というイラストレイターたちのグループ展が神田・神保町の文房堂ギャラリーで行われます。HOOPや月刊バスケットでもイラストを描いていた岡田航也さんが出品しているので、前回行かれなかったので絶対にと…。

また、バスケ好きクリエイターが集合しての“BaskeTシャツ展”が6/7~14まで表参道のcoast2coastというカフェで行われます。参加クリエイターは多彩。墨絵アーティストの茂本ヒデキチさん、イラストレイターの鈴木千絵さん、バスケ漫画ライターの杣友智也さん、イラストレイターの西尾瑞穂さん、同じくハヤシ比呂志さん、デザイナーのDEMOさん、プロバスケットボーラーのGymrats岡田卓也さん、バスケブランドPLAYERSさん、バスケショップRYZMさん、バスケ一筋30年SPORTSMANSHIPさん、イラストレイターのtatenoayakoさん、プロバスケットボーラーのWatch&C青木康平さん、グラフィックデザイナーのWiTCHさんたち。ボクも参考出品ということで恥ずかしながら出品いたします(僕のは買えません、はい)。ようやくやったか、というので記念出品というところです。

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そして6/23は岩手県大槌町で行われる3ON3バスケ、桜木杯が行われるので行きます。今年1月の末に雪の中を大槌に行ってきましたがまだ、全然復興が進んでいません。現在、復興税などというのもわれわれは徴収されていますが、何故取られているのかというのを分かっていない人が多いと思われますので、実感してもらうため周りを巻き込みました。現地の方々と話すと「現実を見てもらって、泊まってもらって、食事して、お土産を買って帰ってくれるのが一番の応援です」と言います。ので、東京から約20人、能代からは約10人が大会に参戦します。ボクは大会の賞品を持っていくのと、お手伝い、お土産の海産物を買うのがミッションです。
東京から行く人たちも何か被災した方々のためにしたいと思いつつも、何もできていないけれど、バスケ関連ならば違和感なく手伝えるし、お土産を買うことで貢献できるのならば行こうと集まってくれました。
日本という国を襲った災禍は数知れません。関東大震災が90年前ですが、多くの事柄が人々の記憶にどれほど留まっているのでしょうか。日本列島に暮らすうちに身につけた、心の安全弁でもある忘却という精神作用は、間違いなく距離と時間の影響を受けています。東京から見れば阪神淡路と東日本ではその衝撃が違うように、阪神以西の人々にとって、東日本の災害はより遠い。そして日々時の彼方に流れてゆきます。
我々は過去を流し去り忘れることの早い民族なのかもしれません。ある意味では立ち直りが早いのですが、そうでもしないと生きて来れなかったのかもしれません。
振り返ってみますと…。

 02年前の2011年/東日本大震災 死者行方不明者19,000人余。
 09年前の2004年/新潟中越地震  死者68人。
 18年前の1995年/阪神淡路大震災  6,437人。
 20年前の1993年/北海道南西沖地震  230人。
 30年前の1983年/日本海中部地震  104人。
 45年前の1968年/十勝沖地震  52人。
 49年前の1964年/新潟地震  26人。
 53年前の1960年/チリ地震津波  142人。
 65年前の1948年/福井地震  3,700人余。
 67年前の1946年/南海地震  1,400人余。
 68年前の1945年/広島長崎の原爆  430,000人余。
 68年前の1945年/東京大空襲(3月10日)  100,000人余。
 68年前の1945年/三河地震  2,300人余。
 69年前の1944年/東南海地震  1,200人余。
 80年前の1933年/昭和三陸地震  3,000人余。
 90年前の1923年/関東大震災 105,000人余。被災者190万人。

約1世紀の間にこれだけの災厄に見舞われています。凄いですね。
忘れなければやっていられないけれど、忘れてはいけないことの確認をしに行く6月です。
それでは次号の“なんトラ”まで、ごきげんよう。