5月の1日から6日まで能代に行ってきました。
能代バスケミュージアム&ライブラリーのオープニングでした。
3日からは能代カップがありましたし、参加チームのみなさんも見に来てくれたようです。 能代工高、能代カップ、バスケの街・能代の第3弾の企画で、内容は徐々に充実させていきたいと思っています。だって、ボクの長年温めてきたライフワークの企画ですから。
そもそもの始まりは月刊バスケの著者でもある水谷豊先生から「こんな所がアメリカにはあるんですよ」とマサチューセッツ州スプリングフィールドにあるネイスミス・メモリアル・ホール・オブ・フェイム(バスケットボール殿堂)のお話を聞いたことからでした。先生の専門のバスケットボールの歴史をたどる連載コラムの中で何度も触れられていましたし、何時の間にやら行ってもいないのに、いろいろな写真や資料などを見るうちにほぼ内容を把握してしまっているボクがいました。
その後NBAの取材時のコースに入れて5回ほど現地を訪ねもしました。NHKの番組の中で紹介もさせて貰ったこともあります。そしてジョージと井上さんと3人でNBAのフランチャイズを巡るMarch Madness Tourにひっかけて、オハイオ州キャントンのプロフットボール殿堂、カナダのトロントのアイスホッケー殿堂などをも見学してまわったものです。
そんなことをしているうちに、なぜ日本にはないのだろう? という疑問が湧きはじめました。オリンピックを中心とした秩父宮スポーツ博物館や後楽園に野球博物館はありますが、その他は聞いたこともありません。最近サッカー協会が資料館を作ったとききましたが、バスケにもあっていいはずだと考えたのです。
バスケを盛んにするための良いツールが、アメリカにあって日本にないのは許せないと思っていたので、これまでも3on3をやってみたり、バスケットカードを紹介してみたり、バスケキャンプもやってみたりしました。そして昨年の12月には“バスケットボールの日”のイベントもすることが出来ました。
ちょうどボクの仕事場にある40年間に渡って集まってきた資料も整理する時期に来ていましたので、能代出身のIT関連の会社の代表をやっている石井さんという若き友人に相談した所、「皆に膨大な資料を見てもらうようなものを作りましょうよ」ということになり、そこからトントン拍子に話が進み、能代市も乗ってくださり今回のオープニングに至ったのです。
私だけのものではまだまだどうにもならない量ですが、このバスケ界初のムーヴメントに賛同してくださる方も多く、徐々に貴重なる資料が集まってきています。先日も「バスケミュージアムに寄贈したいNCAAメディアガイドやNBAメディアノートなどがあります。スペースが許せば、寄贈したいと思います!」などというメールが友人から来ました。また、しばらくぶりに会ったファイブスターキャンプのパストキャンパーの網野友雄君はミュージアムの話をした所、即シューズにオートグラフ(サイン)を入れて寄付をしてくれました。こんな感じで集まってくれるといいなぁと思っています。
全国のバスケ好きの方々、時間があったら能代まで来てください。日本の世界のNBAなどの資料が能代バスケミュージアムに収められたのです。すべてバスケに囲まれることの出来る空間が出来、いつでもバスケに浸れるひとつの拠点が出現したのです。
ボクも年に3~4回は能代に行きたいと思っています。そんなときにたまたま遭遇した時には来館した方とあらゆる種類のバスケ話をしたいと思っています。
能代市の人口はボクの住む狛江市よりちょっと少ない6万弱。面積は日本で2番目に小さい狛江と違って、東京23区くらいの広さがありますので保管する場所はいっぱいあるはずです(笑)。後、必要なのはバスケを愛する皆様の無理のないドーネーション(寄付)です。それは物と寄付金ということで、いつでも受け付けております。そしてじっくりと少しずつ充実させていきたいと考えています。 だから心配しないでどんどん送ってください。
一人で眺めてニタニタしているのではバスケの父・ジェームス・ネイスミス師に申し訳ないとボクは思ったことから出た行動です。
これからも直接お願いすることもあると思いますが、その時は「やだ!」などと言わないでください(笑)。お願いいたします。
住所は〒016-0821 秋田県能代市畠町11番23号 能代バスケミュージアム 電話 0185-88-8876 FAX 0185-88-8875です。
それでは次回の“なんトラ”までごきげんよう。