超満員のオーランド・アムウェイセンターは相変わらず華やかでした。
20年ぶり、いや、正確にはその後の1994-95シーズンのファイアナルに来ているから18年ぶりですね。
出だしはあっという間に24-13でWESTのリード。その後、少しEASTが挽回して34-28。結局、第1Qは39-28。淡々と終わってしまいました。
Q間に20年前のヒーローのマジックがコートに出てきて観客の声援に応えていました。NBAのこういう演出はにくいなぁといつも思います。
ここの所NBAはメディアに対してあまり気を使わなくなったというか、記者席がえらく高い所にあってゲームが見えない。得点表示とゲームを見せるためのヴィジョンもその前に網のようなものがあってよく見えない。TVで視るほうが詳細はわかりそう。だから雰囲気を味わうことに方向転換。
第1QはWESTのケヴィン・デュラントが13P。ブレイク・グリフィンが10P。コービー・ブライアントが11P。EASTはレブロン・ジェイムスだけがふたケタの11P。
第2Qも快調にWESTが飛ばして気がついたら残り5分半の所で83-52、オールスターは派手なプレイを見せて客を喜ばせるのが第一とばかりにショウタイムプレイを連続して出していました。
88-69でハーフタイム。
ハーフタイムショウはPITBULLというアーティストがLIVE。そしてCHRIS BROWN。しかし、良いサウンドなのだけれどはじめて聞くので誰だか分らんのがまずいな。嫌いじゃない。
ハーフのスタッツは、ケヴィン・デュラントが21P、ラッセル・ウエストブルックが17P。OKCコンビが好調、このまま突っ走りそうな予感がしてきました。
後半に入ると記者席の日本軍団は誰もいなくなってしまいました。観にくいのでメディア・ワークルームにでも行ってしまったみたい。20年前のNBAの姿勢は、普段忙しくてなかなかゲームを楽しめないMEDIAに対して、良い席で観て楽しんで貰おうというサービスを第一としていましたがいまやそんなことはありません。その間にロックアウトを2回もやっているし、ファンもMEDIAも夢を見れなくなっている。ここら辺をNBAは分かっちゃいないようですね。
でも、バスケの楽しさを理解して純粋にNBAを支えているのは世界中のファンだと思う。記者たちからファンに気持ちよくオールスターの楽しさを伝えて貰うというのは、大事だと僕は思うけれど…なぁ。
さて、後半がスタート。
開始第1発もデュラント。
だが、レブロン・ジェームスも追いかけている。コービー・ブライアントもフリースローで追跡。残り8分で97-84。少しずつEASTが追い上げてきて104-95の一ケタ差までついてきている。
その間タイムアウトのアトラクションに、熟年のダンサー集団が登場。僕にとっては懐かしいオールデイズの“アイル・ビーゼアー”という曲で踊っている。平均年齢は70歳以上だとか。ダンスのレベルも素晴らしいし、それ以上にアリーナ全体がすごくなごんでしまうのが素晴らしい。
第3Q終了。124-112。
そしてクォーターブレイクにオリジナル・ドリームチームのプレイヤーのスコッティー・ピペン、クライド・ドレクスラー、デヴィッド・ロビンソン、クリス・マリン、そしてもう一度マジックらが紹介されて大歓声を浴びていました。
ゲーム自体はなんかだらけ気味になってしまっているけれど、でもね…。じっくり見せて貰っています。こんなオールスターは久しぶり、というか初めてのこと。いろいろなものがはっきり見えてきます。
5分を切るころからゲームは一気にヒートアップ。138-128。
MVPはボクの中ではこの時点でKDと確信したのでした。
146-141(2分22秒)。EASTがぐんぐん追いかけてきた。観客からのDコールがすごい。
150-149(22秒8)。
プレイヤーの表情は結構真剣です。残り18秒1で151-149の1ゴール差。ブライアント、フリースローを1本はずす。これまで全部決めていたのに。
残、16秒3でEASTボール。しかしタイムは流れてGAME WAS OVER。
152-149。
MVPは、やはりケヴィン・デュラントでした。

オールスターはTVでも観た方も多いと思いますが、その裏側でメディアのお世話をする係りの方に懐かしいご夫婦がいました。ボクも同じニットのセーターを持っているので思わず写真を撮らせていただきました。20年前も同じ仕事をしていたというのですからうらやましい。こんな人たちがNBAを、アメリカのバスケを支えているんだなぁと感動しまし
た。
写真は、PRのベテランご夫婦、リッキー・ルビオ、そしてゲーム中にはがきにスケッチしてオーランドから日本に郵便で出してみたものです。良い記念です。

それでは次回の“なんトラ”までごきげんよう。