MORRISこと森岡浩志君がついにやりました。
東京~仙台370km走破じゃなく完歩か?、みごとです。GOOD JOB!
ボクがこれにお付き合いできたのは、初日の1月18日の出発の日朝6時半に渋谷のセンター街、今やバスケットボール・ストリートとして有名になってしまったところに行き、そこから自転車を引っ張って行って途中まで。
そのあとはTWITTERとFACEBOOKで追っかけておりました。凄いものですね、いま使えるシステムをどんどん駆使して自分の行動をみんなに知らせてゆく。周りで応援している人間は当然のこととして、傍観している人間もまでも巻き込んでいく。このバイタリティーは誰でもが、持てそうでいて持てないもののようです。
前記のIT関連の告知手段、それにTV、ラジオ、新聞すべてに発信していました。前回の“なんトラ”にも書きましたが、彼のドリブルウォークは3回目。前2回は地味に一人での行動でした。
わが、HOOPHYSTERIAの仲間は初日の朝も送りに来て途中まで歩いていたし、埼玉を彼が歩いている時に突然車で来て、2、3時間歩いたメンバーもいたといいます。一人は仕事前に、もう一人は夜勤明けに…。良い仲間です。

そんな中でMORRISのひとこと、これはボクが栃木県の矢板駅から那須塩原まで同行した時(5日目)に聞いた言葉です。ボクの心の中で共鳴しています。
「雨や雪の中を一人で歩いていると負けそうになるんですよね、無意味に大声を張り上げて元気を出そうとしたりしていました。そんなときに急に車が止まってレジ袋をポンと手渡され『頑張ってください』っていわれるんです。ほんとに毎日そういうことがあるんです。中には温かいお茶とぽち袋が入っていて額の大小はあっても支援金を入れてくれているんです。そういう時、ホントに元気をもらえます。一人じゃないんだって思えますから」。

それを聞いて、ボクも同じようなことを思い出しました。高校を卒業した春休みに自転車で友人と神戸まで行ったことがあります。東名高速、名神高速が通ったばかり位の頃のことです。東海道を通っている国道1号線をひたすら走るのですが、途中、関ヶ原あたりで雨になってしまいドライブインで雨宿り兼昼食をとろうとした時がありました。普段見かけない人種だったので、長距離トラックの運転手さんが不思議に思って話しかけてきました。
「お兄ちゃんたちどこまで行くんだ?」って聞かれました。
「はい、神戸までいきたいんです」
「へぇ~、バイクかい?」
「いえ、自転車です」
「なんだと、自転車だと。お前らアホか?、俺ら、車で走っていても嫌になっちまうのによ。よし、わかった。お前ら好きなものを食え。腹減ってるんだろ」って言われてごちそうになってしまいました。大盛りのカツ丼が美味しかったのを今でも覚えています。
その上、「雨がやんでいるあたりまで乗っけてってやる」というので、甘えてしまったなぁ、という記憶が鮮明に甦りました。

いや、こちらの思いで話はどうでもいい。
4号線を2人でひたすら歩いている時に面白いことがありました。われわれが歩いている逆側の東京方面に向かう道でバンが止まりました。運転していた女性が降りてくると「良かったら乗っていきませんか?福島くらいまでお送りしますよ」って言うんです。
MORRISは「うほぉ、うれしいオファーだなぁ」なんて言いながらも、自分の行動を説明し、歩いて行かなければならないと言っとりました。
「いやぁ、ああいう提案は3度目ですけれど始めてですね。雨や雪が降ってたら折れてたかなぁ、島本さんに元気を貰ってたからこらえられたかな?」なんて冗談口を叩いていました。前日までの雪で道はぐしょぐしょでボールは水分を含んで重いし、中までびしょびしょのシューズはすべるし、ソックスをはいた上にレジ袋を2重、3重にして防水、という感じでした。そんな気持ち、わかるな。
TWITTER上では「うぉ~、燃えてるぜ!元気をまた貰った~」なんてずっと吼えてましたけれど…。
この若き“やせ我慢男”は必ずや何か面白いことをやってくれるはず、というのを確信したドリブルウォークでした。まずはMLBの3Aで働くことになっているMORRIS森岡浩志という名を覚えておいてください。

それでは次回の“なんトラ”まで、ごきげんよう。