暦がひとまわりして、あっという間に2年半がたってしまいました。この期間もなんだかかなりのスピードで走り回っていた感じです。今までの流れの中で生活をするというスタンスは変えてはいないのですが、最近感じるのは、行動中の反応の鈍り。そしてこらえ性の無さがとみに現れてきて、感情を抑え難い場面が多くなっているということでしょうか。
日常の移動手段として自転車を多用しているということは以前の“なんトラ”でも書きましたが、回りの車やオートバイ、お母さんたちの運転する自転車に対する動きの読みが僅かながらずれを生じてきていて、ヒヤッとすることが増えているのです。
また、いろいろな場で遭遇する気の利かない対応に怒りを感じることが多くなってきているのに、我ながらあ然とすることがあります。
さらに顕著なのは、物忘れが多くなってきたこと。この原因は分かります。緊張する場面が非常に減ってきたところからくるのだろうと感じています。そんな面を考えるとわがパートナーには感謝しなければいけないのでしょうね。毎日、毎日プレッシャーをかけてくれます。女性の特質だと思われますが、心配性の気がある人は、物忘れなど無いのかもしれません。私などやろうと思ったことを2、3歩あるくと忘れてしまう(鶏か?)のですから始末に終えません。ひたすら何度でも足を運びつつ、生活することを宗といたしましょうか。
効率ばかりを考えて「うん十年」生きてきましたが、そろそろゆっくりとした流れに身を任せつつ生活をしなければいけないのではと、考え始めています。ですが、この2年半ではまだアジャスト出来ていません。ここが気をつけなければならない一番大事なところなのでしょう。
そんな感じでも、おかげさまで仕事の方は、この井上雄彦兄のHPに月2回の“なんトラ”、月刊バスケットボールに「月バス アーカイブス」、HOOPに「島本総研」の原稿執筆。HOOPHYSTERIA BULLETINの毎月の編集作業、年5回のFIVE-STAR CAMPの開催・運営がルーティンになっています。そこにGAORAのbjのTV解説もシーズン中に月1回はあります。
その他にボランティアとして“バスケットボール振興会”の歴史部員としての活動、また狛江市のスポーツ振興審議会委員(副会長)、総合型地域スポーツクラブの設立準備委員会委員としての活動も加わります。
一般的なリタイアした社会人よりは少しは活動的かなぁ、と感じてはいます。ですが、自分としてはまだリタイア何ぞしてはいないぞ、と思っているのですからこの表現は少しおかしいかな?。
そこで今年のボクの挑戦です。
昨年末、レーザー・プリンターが壊れてしまいました。なだめすかしながらなんとか持たせていたのですが、ついに動かなくなりました。続いてモニターの画面がシューッと縮まって縦の一本線になり、ついに真っ暗に…。両方ともヒステリアの事務所を立ち上げた時からの物ですから13年間使っていました。新しいのを買いに新宿のパソコン屋さんに行って話したら「それは天寿を全うしたんですね」と笑われました。
これを機会にPCも新しくして、エディトリアル・デザインにトライすることにしました。これから1年かけて習得しようと思っています。
実はわれわれの年代はPCが出てくる以前の世代であり、実務の経験がまるでなかったものですから一人でヒステリアをやるようになってから一つ一つ教わってきたのです。それまではすべて人頼み。年齢的にも、立場的にも(大したものではないですが)「これやっておいて」で済んでしまっていたのが災いしました。途方に暮れる期間の長かったこと長かったこと。まだまだ分からないことだらけですが周りの若者に助けられて徐々に覚えてきました。
携帯電話やPCというものはこれまでの教育システムを根本から変えてしまうものだと感じています。今まで教育というものはすべからく年齢の上のキャリアのある人が教えるというのが当たり前でした、しかしIT関連のものは逆で若き感性を持つ世代が年齢の上の者を教えるという現象になっています。ここらも割り切って行かねばならぬのですな。
幸いなことに、月刊バスケの初期の頃にはデザイナーを使っておりませんでしたから自分でレイアウトをしていました。「デザインの基本が分かっているのだから、その頃に戻ってやってみるのも楽しいよ」というアドバイスを頂き“清水の舞台から飛び降りる”つもりでのチャレンジです。あとはPCの操作だけです。
今までデザインしてくれていた方に指導を仰ぎつつ、また、周りの若者に迷惑をかけつつ楽しんでやって行こうと思っています。どう変わるか分かりませぬが、そのうちご報告できるような状態にしたいものです。
それでは次回の“なんトラ”までSEE YOU!