2月末にフロリダ州オーランドでのNBAオールスターをはさんで、LAでの行き帰りでレイカーズとクリッパーズのゲームを含んで5試合ほど。
帰ってきて3月の上旬にJBLの栃木ブレックスのホームゲームを2試合取材させていただきました。対戦相手はレバンガ北海道、両方ともプロフェッショナル同士の対決ということでなかなかのゲームでした。折茂選手の意地に栃木は負けたかな? という感じでした。
そして3月下旬にbjの秋田ノーザンハピネッツと埼玉ブロンコスのゲームをバスケの聖地・能代で…。
約1か月の間に日米を挟んで3種類のバスケの表現を見てきたことになります。
でも、“3種類のバスケの表現”なんて書くこと自体変な感じです。つまり、長いことメディアとしてゲームを見てくると、ファンの皆さんのような所属意識というか帰属意識はまず持てないので、どうもひねこびた見方になってしまっている自分に気が付くわけです。そしてそれが嫌になることもあります。ゲームを純粋に楽しめないんですね。

今回は3種のゲーム・オペレーション(運営・演出)を観ることが出来たのですが、先達のNBAはさすがに見せ所を心得ている演出をみせてくれていて、満員のファンを楽しませていました。エンターテインメントだなぁ、ホント。
しかし、bjも出来て7シーズン目、演出ではかなり差を縮めてきたなぁ、という実感を持ちました。それはJBLでは一番洗練されているという評判の栃木のオペレーションを見たときにふと感じたのです。やけにバックの音が大きい、プレイヤーのかなり近い所で見ているのに生きた息遣いや、バッシュのキュッ、キュッという音が聞こえてこない、ということでした。
約2時間のゲームタイムの間、音楽とかサウンドは必要ですが、あくまでプレイヤーが主体だとボクは思います。もう少し音量を絞ればほどよい感じになるのに、と思いつつ見ておりました。
bjも最初のころは大音量を流すことが演出みたいな時期もありました。しかし徐々にどのくらいがちょうどいいのかということを研究したのでしょう。JBLの他のチームも観たのですが昔のままの応援スタイルというものでした。ファンがどちらを喜ぶかというのは自明の理というものでしょう。
バスケットボールをやってきた人たちを客の中心に据えて、会社関係の人たちだけでいいというのと、一般のスポーツのファンを取り込んで多くのファンの前でプレイをしてもらおうというのではおのずと手法が違ってくるはずだからです。前者も、後者もそれなりのバスケットボールではあると思いますが、誰もがバスケをメジャースポーツにと考えるならば後者を取らなければならないでしょう。野球、サッカーを見れば分かると思います。
2013年にはバスケットボール界が大同団結してひとつになろうとしているようですが、それには超えなければならないハードルはまだまだあるようです。
ゲームを見ていて感じたことを私なりに書いてみました。いろいろなご意見はあると思いますが、これからも、少しずつ触れていきたいと思います。