なんトラ145

 bj滋賀レイクスターズの2010―11シーズン、第1週の開幕2試合目の解説で滋賀県野洲総合体育館に行ってきました。今シーズンのファーストゲーム解説です。
 いまだに自分の人生の中で、まさかバスケットボールのTV解説をするなんて夢にも思っていなかったボクが、その後20年程のTV解説の仕事で経験してみて最も理想的な解説形態がここレイクス・ゲームにはあるのです。
それは地域のバスケをあまり知らない人たちのために、難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことをゆかいに楽しく伝えることができるという第一の使命としての原点がそこにあるからなのです。これは何にも変え難い喜びです。
 今までの日本のバスケ(日本リーグや協会主催のオールジャパンまたは国際試合)に観戦をしに来る人々はほぼ80%から90%までがプレイしていた経験者です。ところがbjはそのまるっきり逆バージョンで初めて見に来てはまった人ばかり。つまりようやくファンにも目を向けるリーグが出来たということです。
NBAの放映がスタートした時と同じです。NBAの存在を知らないか、知ってはいても観たことは当然なく、報道で知ったというだけの方々がTVを観はじめたときと同様なのでした。20年以上たったいまや、NBAを放映する各局は視聴者が成長してきたので技術的なものの解説を追い求める放送になっています。
バスケをやってきたファンは技術的なものは見るだけで分かります。しかし番組を見ている人々は圧倒的にバスケットを知らない人たちなのですから、細かい裏側の人となりや育ちっぷりのようなエピソードで引き付けなければいけないとボクは思うのです。番組を作る側は視聴者が成長してしまうと原点を忘れてしまうのですね。

 滋賀県では初のプロチームがレイクスターズですが、チームと地元企業、地元メディアの関係が素晴らしくフィットしているように思います。3者が寄ってたかってバスケットボールというものを使って、ファンの方々に楽しんでもらおうとしているということが凄く分かるのです。
 3年前にbjに加盟しチームがスタートした時のレイクスは、オーナーの坂井信介氏もバスケットボールについては素人、チーム運営についてはレラカムイ北海道でインターンをし経験を積んだという方、また応援をしようとしていた地元企業の経営者の方々もバスケを見るのも初めてという状況、そして地元のTV放映に携わっているBBC(びわ湖放送)も初めてバスケットの放送をするというお初尽くしだったのです。
 だから良かったのでしょう。皆、自分たちの立場ですべてに真剣に考え、試行錯誤をくりかえして形を作っていったようです。知らず知らすのうちに原点に立ち返ることを毎回やって行ったのでしょうね。
 Bjはチームだけは16チームと増えてますが経営的にはまだまだ黒字になっているチームは少ないと思いますし、非常に苦労しているのではないかと思われるのです。だって、NBAでさえ1946年に生まれてリーグが安定しだしたのが1980年代の中盤からなのです。40年くらいはかかっているのですよね。
 変なたとえですがボクは1946年生まれの同い年ですから、自分の考え方が安定したころのことを考えると40歳くらいだったということを思い出します。だから納得します。

 地道にコツコツチーム作りをしている滋賀レイクスターズは要チェックだと思いますので注目していてください。そして地域の方々は末永い支援をしてやってくださいませな。よろしくお願いいたします。

それでは次回の“なんトラ”までごきげんよう。


何故だかマグカップが……。 – なんトラ144

 この“なんトラ”を読んでくださっている皆さんも、コーヒーや紅茶を飲むために必ず2つや3つお持ちだと思いますが、ボクの場合何故だか知らぬうちに集まってしまったのがマグカップです。

 きっかけは1984年のロサンジェルス・オリンピックでした。あのマイケル・ジョーダンがノースカロライナ大の時に出場した大会ですが、当時、広告代理店・電通のスポーツ担当の方からいただいたのです。電通はオリンピック自体のスポンサー獲得のための営業もしていましたが、マスコットのイーグルサムのロゴマークも同時にセールスしていたのです。そのときにいろいろな商品見本として作った中のひとつがそのマグカップでした。
 カップ自体が日本製ですから小振りのものでとても可愛かったので気に入って随分長い間会社で使っておりました。

 その後、カメラマンが1986年のダラスでのNBAオールスターゲームに行った時の記念にとおみやげにくれたり、NBAの本部を取材したときに記念にいただいたりといった感じでオールスター系がどんどん集まってきました。アメリカの物は「デカイ!」とびっくりしました。
しかし、自分が仕事で行った時のものは何故だか1992年のマジックがエイズでのリタイア後に出場したオーランド・オールスター以外はないのです。忙しくて買いに行く暇もなかったのでしょう。また、後で時間があるときに…などと思っていたことも原因するかもしれません。2004年のロサンジェルス・オールスターの時などハッと気がついた時には、もう売り切れていました。思わず地団駄を踏んだものです。
 少しずつでも、ひとつ、ひとつと増えていくとなんとなく気になって来るし、楽しんでいる自分を発見したりもしてアメリカ旅行中に買ってしまったり、最近ではHOOPの編集部員に頼んで買ってきてもらったりするようになってしまいました。

 極めつけは昨シーズン栃木ブレックスが少数限定で作った益子焼のマグカップです。プレスリリースの中に作成中というようなお知らせがあって「へ~」と思ったのが頭に残ったのでしょう。
1、2か月たってハッと思い立ちHOOPHYSTERIAのメンバーでもあるブレックスのチーム関係者のF君に「もし残っていたら買いたいのだけれど調べてもらえます?」と電話しました。そうしましたらすぐに電話があり「残り少ないけれどあったのでとっておきます。後ほどお会いした時にお渡しします」といいつつ会う機会がなかなかなくて、先日の日立との開幕戦でお会いして手渡されました。
箱を開けてみてびっくり、深いブルーに釉薬でしょうか白いすじ状の細かい線がシブく想像以上の仕上がりです。ゴールドのブレックスのマークにピッタリとフィットしているデザインでした。思わず笑みがこぼれてしまいました。
ゲームはブレックスの勝利で開幕を飾りましたが、帰りに知り合いのミニバスの指導者の方と軽く喉を潤しにいった時に、さっそくつかってしまいましたっけ…。
いまや、毎朝のコーヒーカップになって、ボクの生活の一端を飾ってくれています。
こんな機会ですからボクのマグカップ・コレクションをご披露いたしましょう。

それでは次回の“なんトラ”までごきげんよう。