ゲーム機の前から、体育館へ…。 – なんトラ94

 中学校から運動を始めて、大学までず~っとひとつの種目を追い求めていました。
 近所に住んでいたガキ大将的な1年先輩がやっていて、入学してすぐに誘われたので断る理由もなかったのでズルズルと、という感じです。それが大学まで続いてしまったのですから縁とは不思議なものです。
 まぁ、ボクたちのころは最も早くスポーツを始めるといったら野球。小学生でやるといったらそれ以外には皆無と言ってよい状態でしたな。後は武道、ボクの場合は近くに品川警察があったのでそこで剣道を少し。1年も続かなかったことを憶えています。ですから皆、外でよく遊んでいました。下町の場合はやはりお寺の境内が一番スペースがあったのでそこが遊び場でした。三角ベース、けんけん、手つなぎ鬼、後は呼び名も忘れている楽しい遊びがたくさんありました。めんこ、ビー球、ベーゴマと枚挙にいとまないほど遊びの種類はたくさんあったように記憶しています。

 そのころは、成績の良い子も、悪い子も何の引け目もなく無心で遊び狂っていました。むしろ、遊びもせず皆の仲間に入ってこない子に関しては、身体の弱い子は認められていましたが、勉強、勉強などといっているのは馬鹿にされていたのです。
 成績はさほど良くはない子でも、遊びに関しての創造力のある子は人気者でした。そんな子は夢中、熱中、集中する力が自然と備わったのでしょうね。そして群がってあそんだものです
 最近の子どもたちは遊んでいいよ。というとバラバラにゲームをやり、まず、群がることはないといいます。確かに、パソコンやゲーム機のゲームは良く出来ているし、大人のボクたちがやっても面白いものです。ある意味では子どもたちの生活の一部になってしまっていると言えます。

 普通、親はそれを禁止するという形を取るのでしょうが(我が家もそうでした)、今、ボクが感じているのはそんな生活の一部になっているゲームには逆らっていても無駄だと言うことです。むしろ、やってもいいけど、外で遊ぶのも面白いよという提案をしなければいけないのではないかということなのです。

 バスケットボール・キャンプなどをやっていると、なんとかゲームの前から体育館に足を運ばせようということが第一なのです。それには「行けば何か楽しいものがあるんだ」と感じさせなければいけないのです。ヘッドコーチの岡山恭崇君ともいつもそんなことばかり話し合っています。
 3月23日に狛江で行われたキャンプには100人ものキッズが来てくれました。ファイブスター・キャンプ史上最多の参加者です。ギリギリに運営している貧乏キャンプですが、WJBLの富士通レッドウェーブ(今年度二冠です)の矢野良子さんを含め6人のプレイヤーが手伝いに来てくれ、子どもたちは大喜びでした。研ぎ澄まされた技量に感嘆の声をあげておりました。世界レベルのスキルはなるべく早く見せ、体感させるに越したことはないのですから。

 ゲーム機の前から体育館へ、という目標も少し叶えられたのかなと思っています。参加者は小・中学生が90%ですが、普段教わっていることとはチョッと違うバスケットに果敢にトライしてくれました。彼らが自然に他のスポーツも体験して呉れればもっと面白いバスケになると思っているのですが、さらなるわれわれ大人の努力が必要だと感じています。未来ある子どもたちに出来ることはそれしかないのですから。

 それでは次回の“なんトラ”までSEE YOU!


やって良いこと、悪いこと。 – なんトラ 77

 少しは落ち着いてきはしたものの関西テレビの番組“発掘!あるある大辞典Ⅱ”でのデータ捏造事件はわれわれに多くの波紋を投げかけたようですね。
 ボクも週に2回ほどスーパーマーケットに買い物に行きますが、1月の中頃だったと思うけれど、納豆がどこのメーカーの物も全然ないのでびっくりしました。店員の若いお兄さんに聞くと「何かテレビの健康番組みたいなので納豆がダイエットにきくって言ったみたいなんです。それでいっきに売れちゃって…」というではありませんか。
 “自分の健康は自分で守る”というのが信条なので、食する物は自分なりに気を付けているのですが、なかでも納豆は健康の素、必須の食材なので「また余計なことをやってくれたわい。まあ1週間もすれば元に戻るだろうな」などと思っていましたが、なかなか戻らんじゃないですか。
 そのうち、腹が立ってきました。一概には言えませんがボクの知り合いの関西人は納豆と聞くだけで「なんや、あんな腐れ豆。人間の食うもんやないわ」などとのたまうのが多かったので、関西のテレビ局がこんなことやるなっ! と思ったものでした。
 そうしたら、件の報道がにぎわい始めてきたのです。
 多かれ少なかれテレビというものはかなり作り込んでいくもののようで、面白おかしくしていかないと視聴率が稼げないので、俗に言う“やらせ”や“改ざん”的なものが出る可能性が多い体質があるような気がします。もちろん真面目に取り組んで、しっかりと創りこむテレビマンもたくさんいることは事実です。見ごたえのある番組はたいていそんな良心的な方々によって作られています。
 活字のメディアにいたボクにとってテレビというメディアのパワーの凄さはいやというほど知っています。文章でいくら表現を凝ったとしても、現実の映像にはかなわないことがしばしばあったからなのです。
 また、番組なども映像があって、アナウンサーが説明すると非常に短時間で様になる形ができてしまうのです。月刊誌などと比べてそのスピードの差は天と地の差なのです。テレビ局主催のスポーツ関連のプログラムなどもたくさん作りましたが、まず、局の方の質問は「そんなに時間がかかるものなの?」と言うのが常でした。
 編集会議をして、原稿依頼をして、写真を集めて、デザイナーに発注して、入稿。それから校正が出て最低でも再校までチェックします。それでも間違いが見つかれば念校を出してもらうことになるのです。どうしても時間がかかるものなのです。
 そして普通の出版物ならば売れるかどうか分からないので、買ってもらうためになるべく廉く創るので利益は少なくなります。さらに未来永劫残ってしまうので、記述には徹底的に文献にあたらねばならないということになります。
 ところがテレビという媒体は基本的にはビデオやDVDなどはあるものの消えてしまうものなのでそこら辺が甘くなるのでしょう。また、出版物の広告とは異なって料金の額がけた違い、基本的に大金持ちの媒体なのです。現在はテレビ局の社員が番組を作るということは非常に少なくなっているようで、ほとんど下請けの制作会社任せになっていると聞きます。それはどこの局も例外なく同様のようです。局のチェック機構も甘かったのでしょうね。
 そして、最終的にすべては制作会社の責任にする結果となりました。
 不二家の社長や問題のあった会社などを徹底的につるしあげて、辞任や謝罪させてきた正義のテレビ局の経営責任者は記者会見もせずに文書で“役員報酬30%のカット、3か月間”で逃げ切ったのです。困ったものです。何の解決にもなっていません。自分たちの利益を守るということに終始したと見られます。
 仕事を進める上での重要なモラルが欠如しているのです。これからもわれわれはず~っと気をつけて見続けていかなければいけないようです。
 ただ、面白いことを聞きました。大阪在住のメンバーのお嬢さんは、それまでは納豆がどうしても食べられなかったそうですが、ダイエットになるならばということで「食べられるようになっちゃいました」と言っていました。身体には絶対よいものなので続けて食してほしいものです。
 でも、普段より多く食べて痩せられるはずはありえませんよね。絶対に!!

 それでは次回の“なんトラ”までSEE YOU!