12月19日は楽しい日になりました。
BASKETBALL BIRTHDAY CLASSICという誰でもが参加できる、プレイできるイベントが代々木第二体育館で行われました。バスケットボールの120回目の誕生日を祝う催しです。バスケを大好きな人たちが手弁当で開催したからです。
前もって集まり、どんな内容のイベントにするかを企画段階から集まった面々が7、8名、1年かけて準備しました。寸前になってこの企画を聞きつけた若者たちがどんどん集まり手助けをしてくれてパワーアップ、一気に盛り上げてくれました。
やはり、こういうことを実行してしまうのは若者、馬鹿者、余所(よそ)者のようです。最初の段階から集まったのは馬鹿者、言いだしっぺは余所者のボクでした。最後は若者が締めてくれましたね。
プレイした人たちは約180名、来場者は300名ほどでしょうか?。
成功か? 失敗か?。
みんなの笑顔が多かったことを持って、大成功としておきたいです。

始まりはバスケの歴史の知識については日本一、いや世界一と言って良い水谷豊先生とお会いした所からでした。もう、40年近く前になります。今でこそボクも一人前にバスケの歴史のことを語っていますが、バスケの起源に関してはすべて水谷先生から教えを受けた知識でございます。
「1891年の12月21日午前11時半にアメリカのニューイングランドのマサチューセッツ州スプリングフィールドの国際YMCAトレーニングスクールの体育館で最初の試合が行われたんですよ」という話を聞かされた時、バスケをプレイする人たちはほとんどご存じないことのようでした。
バスケのメディアにいる人間としてはこの重大な事実を少なくとも、月刊バスケの読者には周知させる義務があるのではと考えたのです。それで事あるごとにバスケットの誕生日の話をしまくりました。雑誌の中で、ラジオやTVの放送で、講演で。そしていつか誰かがその誕生日を祝う会をやってくれればいいのになぁ、と思っていました。
バスケが大好きならば何も考えずに、バスケの大好きな仲間と祝う。凄く素敵だと思ったのです。しかし、だれもやろうとはしません。こういうものは“天の時、地の利、人の和”がないとならぬものなのでしょうね。
アメリカの4大スポーツといわれるものの中に入っているスポーツで、その最初のゲームをした日が分かっているなどということは信じ難いことです。野球もアメリカンフットボールもアイスホッケーも全然わかっていないのです。サッカー、テニス、ゴルフ。何をかいわんやです。その特定された日にお祝いをするのに躊躇は必要ありませんでした。
結局、今回のイベントが出来るまでに30数年の月日を要してしまいました。
でも、みんなの力が結集されて第1回のイベントが出来たことはほんとに幸せなことです。ボク一人では絶対に出来ることではないのですから…。
そして、日本の東京YMCAから、バスケの誕生日を祝ってくれてありがとう。という表彰状を戴きました。バスケを生み出した大元の団体から戴いたということは「これからも続けていいよ」ということなのでしょう。
井上雄彦兄やアメリカからわざわざこのイベントを見に来たジョージ・リベイロ氏も来年は絶対にこのゲームに出ると言っておりました。二人ともこれから練習に入るそうです。
今回参加できなかったバスケ好きのみなさんもぜひ2012年12月19日は空けておいてください、そして代々木でプレイしましょうね。

それでは次回のなんトラまでごきげんよう。