5月21、22日の土日はbjのファイナルの日でした。
最終的にこの位置までたどりついたのは、ウエストが沖縄の琉球ゴールデンキングスと大阪エヴェッサ。イーストが浜松・東三河フェニックスと新潟アルビレックスの4チーム。
特に、東日本大震災の影響をまともに受けてしまったイーストはシーズン途中に仙台89ers、埼玉ブロンコス、東京アパッチが離脱してしまい変則的なシーズンとなってしまいました。地震と津波の影響をまともに喰らった仙台はチームもファンもゲームどころではなくなったのは皆さんにも理解しやすかったと思います。
しかし、何故? 埼玉と東京がというのはボクも不思議に思いましたが、計画停電で体育館の使用がままならぬこと、そして、津波による2次災害で東京電力の福島原子力発電所の放射能災害の影響で、外国人選手が帰国してしまったのでゲームが成り立たないからというものでした。
ということでイースタンカンファレンス・ファイナルは浜松が新潟を88-74で、ウエスタンカンファレンス・ファイナルは琉球が大阪を82-76で破り2010-11ファイナルに進出。そして琉球と浜松の決勝は82-68で浜松・東三河フェニックスがみごと昨年に引き続きbj2連覇を達成しました。
この2試合の闘い方を見てみると第2クォーターでの闘い方で勝敗が分かれたような気がします。浜松は日本人3人を使わなければならないという、bjの新ルールをうまくこなし、日本人選手の強気の差で勢いをつけて3、4クォーターを乗り切って勝利をつかみました。
コーチ生活45年の中村和雄HCのつかんでいる、ゲームの勝ち方の妙がしっかり出たものと思います。
1966年~73年 鶴鳴女子高で全国優勝3回。
1974年~92年 日本リーグ、共同石油でオールジャパン、日本リーグの優勝11回。
1995年~97年 秋田経法大
1998年~2007年 JBL OSGフェニックス 実業団選手権、日本リーグ優勝
2008年~2011年 bj浜松・東三河フェニックス 2連覇
という華々しい経歴ですから、当たり前といえば当たり前なのですが、なんと70歳に“カズさん”はなっておりました。ボクより6歳年上なのですからこれも…ね。でも、沖縄戦を見ながら感じたのは“若~い”ということでした。
その理由はやはり、やりたいこと、やらねばならぬことがある人は若さを保てるのだなぁ、ということです。チーム名ではありませんが“Phoenix(不死鳥)”みたいなひとですね。
そして最近、チームをリタイアすることを発表しました。
どうも、生まれ故郷の秋田に帰る模様です。秋田ノーザンハピネッツのコーチとして有終の美を飾りたいのでしょう。
ボクのように帰る故郷のない人にとってカズさんの秋田は羨ましく感じます。NBAの選手たちもキャリアの最後は出身地のフランチャイズに戻るという例を多く見ます。こちらもチーム名のように“ハッピー”になることを祈っています。
それでは次回の“なんトラ”までごきげんよう。