6月29日、30日の2日間で長野県の八ヶ岳に行って来ました。

 最初は神奈川県の丹沢山塊の大山。途中まで大山ケーブルに乗ってのなんちゃって山歩きと言う感じでスタート。丁度1年前の6月30日でした。ほとんど平地の小田急線伊勢原から一気に1251mという高さまで登って行くので、下山の時にはひざがゲタゲタ笑ってしまったという経験をさせてもらい、これは安易な気持ちではいかんと思わされたものでした。

 2度目は秋、11月25日、中央線の藤野駅からの陣馬山登山。857mと高くはないけれど歩く距離は結構ありました。この時は少しずつ頭の中も山モードにするべくゴアテックスにビブラム底の山用シューズを買い込み、師匠のご指導どうりに普段も街中で履くようにしたものです。
街歩き、山歩き。師匠に言われています。自分の靴の慣らし履きを、自転車に乗るときや街中でもどんどん履いて歩いたほうが良いですよ。と。自転車ではあまり感じなかったけれど、駅で階段を昇る時など、なんと楽なことか。コストパフォーマンスも凄く良いのです。
本当に楽なんです。かっちりとした山シューズで歩いていると、普段はいている靴がなんといい加減に作られているかということがわかります。自転車と同じくらいのお値段ですからせいぜい履きこなさなければいけません。
 そして今回です。気がつけば半年後とに山に行くというペースですがボクにはちょうどよろしいみたいです。

 朝、7時の新宿発の特急あずさに乗り2時間ちょっとで茅野駅到着。駅にはタクシーが予約されていて桜平(さくらだい)まで行き、そこから30分歩いて夏沢鉱泉、さらに50分登って今日の宿泊先の“オーレン小屋”に到着です。
 12時ちょっと前には小屋について、食事です。師匠は小屋の前のテーブルで火をおこして丸チャンの天ぷらそばに乾燥の“わかめと豆腐”いれたものを作ってくれました。この小屋は標高2330m、火をおこしても沸点が低く80度くらいで沸騰してしまうということが経験できます。
非日常ですね。気温は20度をきる涼しさだし、山で食べると何とも美味しく感じます。もちろんお水もごくごく飲んでしまいます。
八ヶ岳は他の山系と違って非常に水が豊富であり、目の前に湧き水があるという恵まれた環境でこの小屋にはお風呂もあるんです。沸かし湯ですが…。
「こういう場所はめったにないんですよ」としっかりといい聞かされました。でも、わがままなボクは前2回が温泉つきだったので「温泉がなきゃいやだ」と駄々をこね、そんな場所を選んで貰ったのです。
昼食後チェックインしてから、約25分くらい登って夏沢峠まで行き、明日登る硫黄岳をチェックしに行ったのです。それは6月末とはいえまだ梅雨が明けていませんから回りの山々が見えないことも考えられるので晴れている時に、と行ったのです。見事に硫黄岳の爆裂火口を見ることが出来ました。自然の雄大さに感動です。
ヒィヒィ言いながら登るから、感動度が高いのでしょうね。
帰りは15分ほどで降りて、ひとっ風呂浴びました。天国、天国。
山の夕食時間は17時。このオーレン小屋の夕食は桜鍋(馬肉のすき焼き)ですがパス。高柳シェフのメニューはカレーライス(師匠曰く、最先端技術で開発された瞬間美食という10秒で出来る粉末具入りカレーとのことです)に乾燥ほうれん草をまぜたもの。そしてローズマリーで炒めたソーセージ、パスタ(マカロニ)をバジルソース(市販)でからめたもの。さらに中華風野菜炒めです。
ど素人のボクのために山はこういう風に楽しむんだ、と実地訓練をして見せてくれたのでした。18時には立派なディナーが用意されました。いやぁ~、美味しかったこと、美味しかったこと。幸せ、幸せ!。
食後、ひとしきり山小屋の親父さんに小屋の名前の由来や、いろいろなお話を聞き情報を得ました。名前の由来は小屋一帯の回りに咲いている小さな白い可憐な高山植物の“黄蓮”からとったそうです。そして再度お風呂へ。
21時には部屋の電気が自動的に消灯しました。明朝は4時半起きですし、普段よりしっかり歩いて疲れているのでバタン・キューでした。(13469歩)

次回は“なんトラ”山行2日目をお届けいたします。しばらくの間ごきげんよう。