この“なんトラ”を読んでくださっている皆さんも、コーヒーや紅茶を飲むために必ず2つや3つお持ちだと思いますが、ボクの場合何故だか知らぬうちに集まってしまったのがマグカップです。

 きっかけは1984年のロサンジェルス・オリンピックでした。あのマイケル・ジョーダンがノースカロライナ大の時に出場した大会ですが、当時、広告代理店・電通のスポーツ担当の方からいただいたのです。電通はオリンピック自体のスポンサー獲得のための営業もしていましたが、マスコットのイーグルサムのロゴマークも同時にセールスしていたのです。そのときにいろいろな商品見本として作った中のひとつがそのマグカップでした。
 カップ自体が日本製ですから小振りのものでとても可愛かったので気に入って随分長い間会社で使っておりました。

 その後、カメラマンが1986年のダラスでのNBAオールスターゲームに行った時の記念にとおみやげにくれたり、NBAの本部を取材したときに記念にいただいたりといった感じでオールスター系がどんどん集まってきました。アメリカの物は「デカイ!」とびっくりしました。
しかし、自分が仕事で行った時のものは何故だか1992年のマジックがエイズでのリタイア後に出場したオーランド・オールスター以外はないのです。忙しくて買いに行く暇もなかったのでしょう。また、後で時間があるときに…などと思っていたことも原因するかもしれません。2004年のロサンジェルス・オールスターの時などハッと気がついた時には、もう売り切れていました。思わず地団駄を踏んだものです。
 少しずつでも、ひとつ、ひとつと増えていくとなんとなく気になって来るし、楽しんでいる自分を発見したりもしてアメリカ旅行中に買ってしまったり、最近ではHOOPの編集部員に頼んで買ってきてもらったりするようになってしまいました。

 極めつけは昨シーズン栃木ブレックスが少数限定で作った益子焼のマグカップです。プレスリリースの中に作成中というようなお知らせがあって「へ~」と思ったのが頭に残ったのでしょう。
1、2か月たってハッと思い立ちHOOPHYSTERIAのメンバーでもあるブレックスのチーム関係者のF君に「もし残っていたら買いたいのだけれど調べてもらえます?」と電話しました。そうしましたらすぐに電話があり「残り少ないけれどあったのでとっておきます。後ほどお会いした時にお渡しします」といいつつ会う機会がなかなかなくて、先日の日立との開幕戦でお会いして手渡されました。
箱を開けてみてびっくり、深いブルーに釉薬でしょうか白いすじ状の細かい線がシブく想像以上の仕上がりです。ゴールドのブレックスのマークにピッタリとフィットしているデザインでした。思わず笑みがこぼれてしまいました。
ゲームはブレックスの勝利で開幕を飾りましたが、帰りに知り合いのミニバスの指導者の方と軽く喉を潤しにいった時に、さっそくつかってしまいましたっけ…。
いまや、毎朝のコーヒーカップになって、ボクの生活の一端を飾ってくれています。
こんな機会ですからボクのマグカップ・コレクションをご披露いたしましょう。

それでは次回の“なんトラ”までごきげんよう。