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第4回 病院対抗バスケットボール大会:ホスピタルカップ杯の報告

皆様、初めまして。国立病院岡山医療センターバスケサークル代表の安藤可織といいます。年に1回、岡山を中心に病院対抗バスケットボール大会を開催しています。第4回となる大会が先日行われましたので、その大会を下記に報告したいと思います。

2017年3月5日(日)に第4回ホスピタルカップ杯を岡山市内にあるジップアリーナ体育館で開催しました。前回の大会(2016年3月18日)では16病院の参加でありましたが、今回は初参加チームが9チーム増え、岡山10チームに加え、広島6チーム、山口1チーム、香川2チーム、愛媛2チーム、徳島1チーム、高知1チームの合計23チーム、総勢330名の参加となりました。

参加者全員が楽しめるよう、また、多くのチームと交流試合ができるよう、ルールを一部変更しています。6分×3ピリオドで行い、2Qはenjoy制度(2Qのみで得点を争い、勝ったチームに1Qに1点追加する)を導入し、1試合を30分でまわします。
 
女性がシュートを決めた場合は通常の得点に+1点ルールとしています。予選リーグで各チームそれぞれ4試合ずつ行い、上位4チームによる決勝トーナメントで、優勝チームを決定することとしました。今回は、初参加チームも増え、どこが強いのか、どこが結束力が高いのか、また楽しいチームはどこなのか等、ワクワクした気持ちで始まりました。

最初は全体的に静かな試合運びでありましたが、いろんな所から喜びの声や笑声、そしてチーム情報など聞こえてくるようになり、盛り上がってきました。

決勝リーグでは初参加となる広島市民病院と赤磐医師会病院、決勝リーグ常連の岡山済生会病院、そして初進出となる高松日赤病院の4チームで行われました。準決勝の岡山済生会病院対広島市民病院の試合では延長戦でも決着がつかず、最後はフリースローで勝敗がつく熱戦となりました。決勝ではチームの結束力が高かった高松日赤病院が勝利し初優勝を飾りました。

大会終了後は5病院30名の参加による懇親会を開催し、交流を深め、楽しいひと時を過ごすことができました。

近年、われわれ医療職はチーム医療が求められています。このバスケットボール大会は心身のリフレッシュのみならず、職種間を越えた自然な会話によるコミュニケーション能力の向上、チームの一員として参加することにより病院職員の一員であるという意識の芽生えなど、これらは全てチーム医療の向上に繋がり医療現場にもたらす効果は大きいと考えます。

参加チームの多くは、バスケットボールサークルを保有しこの大会に参加していますが、幾つかの病院は大会に合わせてメンバーを召集、チームを結成して参加しています。このことは、その病院にレクリエーションが普及するきっかけとなり多職種の交流がチーム医療を推進する上で医療の現場で大きな効果を発揮していくとも考えます。

さらに、この大会の着目すべき点は、県内の病院に留まらず、他県からの参加も多いことです。病院対抗試合でこのような県外を含めた規模の大会は少ないと思います。この大会は、今後も拡大させ、いつしか、バスケットボールを通じて全国の病院が繋がる大会にしていければと思っています。

ここでこの大会の主幹である国立病院機構岡山医療センターのバスケットボールサークルの紹介をしたいと思います。我々のサークルは当職員より「バスケがしたいけど、どこかでできませんか?」という多数の声により、バスケットボールがしたい人、運動をしたい人を集め、2008年に発足しました。現在では医師、看護師、薬剤師、理学療法士、臨床工学技師の38名が在籍し、チーム名「NHO OKAYAMA MEDICAL」として活動しています。

当初はレクリエーション的な活動ではありましたが、練習や交流試合を通して、何時しかチームと呼べるようになりました。活動としては月に1回、練習または交流試合をおこなっています。対戦相手として近隣・近県の病院チームに加え、弁護士チームや美容師チーム等、多くのチームと親善試合を行っています。また、当院附属看護学校の学生と年に2回交流試合も行っていきました。

そして、5年間の月日を経て、2013年には5病院対抗、2014年と2015年の3月には10病院、2016年には16病院参加の病院対抗バスケットボール大会、名付けてホスピタルカップを当院主催で開催するところまで発展、成長しました。今後も、多くの人が参加できるようなバスケサークルを作っていきたいと考えます。そして、ホスピタルカップでの優勝を目指して頑張りたいと思います。

第5回となる次回の大会では、遠方チームも参加しやすいよう、また更なる参加チームが増えると考え、2018年2月17日(土)~18日(日)の2日間開催予定としました。さらなる大会の発展を目指し、全国の病院にも声かけ、多くの病院が参加できるよう準備を進めていく予定です。HOOPHYSTERIA読者の中でこの大会に興味を持たれた方がいましたら、ホームページ(検索:病院対抗バスケットボール大会orホスピタルカップ)を作成していますので、みて下さい。そして、ホームページ上より、代表の安藤までご連絡下さい。

皆様とバスケを通して会えることを楽しみにしています。