疾風怒涛の10日間‐なんトラ195

9月29日はスポーツ祭東京2013(多摩国体)の競技第1日目。ボクの住む日本で2番目に小さな市の狛江でもバレーボール少年男子、つまり高校男子の大会の2回戦まで、10試合くらいを行いました。
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1973年の月刊バスケットボールの創刊に関わって以来、国体の取材は毎年しておりましたが、今大会は役員というお役目、これは初体験。興味津々で務めました。
本番2年前から約20回以上のミーティングがありました。式典委員会というところに所属して不慣れながらもいろいろと話し合ったものです。ともあれ非常に良い体験でした。

ですから当日はなにもやることはないけれど、行かなければならないという状況に置かれました。全国各地でやっていた、どこにでもある国体の風景が我が家から自転車で2、3分位の所にあるというのは非常に不思議な感覚でした。それだけでは面白くないので役員ではなく報道で入ってみました。どのようなサービスをするのか体感したかったからです。プロの必要とするチームのデータは不完全でしたがそれなりのボリュームがある資料を渡されました。選手の身長・体重くらいは入れておいて欲しいものです。

じっくり観たのは香川対神奈川の一戦。神奈川が2-0で勝ったのですが迫力十分、高校生は良く跳ねるし、良く動く。見ているだけで気持ちがスカッとします。やはりスポーツはアリーナに出掛けて行って生で見なければいけない、ということを再確認いたしました。
通常はプレイする場としての利用しかない狛江市民体育館もアリーナにスタンドが組まれ、非日常の空間となっておりました。
普段はあまり体育館に用のなさそうな方々が見に来られていました。市の広報紙で見て、出身の県のチームが出場するからということで見に来られたママもいるなど、中々良い、素敵なシチュエイションでした。

この“なんトラ”を読んでくださっているスポーツ好きの方も、おそらく近くでやっている競技を観られたと思いますが、バスケットボールだけでなくどんなスポーツでも結構、楽しいものです。その種目の全国的にもハイレベルのスポーツを見て感じることが出来るという、身近にある贅沢ですね、これは。

当たり前のことですがバスケットボールも観に行きました。沖縄・前原高校の安里幸夫先生からも連絡を頂いており、10月4日の初日に立川市泉体育館での沖縄対東京の一戦を観戦いたしました。この5月の連休の能代カップのご縁です。
東京の平均身長が185cm、沖縄の最高身長が187cm、160cm台の選手も2人いるという、高さでは圧倒的差がありました。1978年の山形インターハイの辺土名旋風(160cm台のちびっ子軍団でセンターが170cm台で第3位)を期待しましたが、東京は地元でした。多くの応援とともに隙がなく、大差での敗戦となってしまいました。
試合終了後、安里先生にお話を聞きに行った時には「明日帰ります」という話だったのですが、台風で飛行機が全便欠航になってしまったのです。
そこでボクは提案しました。「もし差し支えなければ、法政大学の多摩キャンパスで練習しませんか?」…と。
先生も考えておられたようです。このまま、あくる日も観戦して、翌日帰るのでは選手たちも気が晴れないだろう、何か良い手はないかと。そこに乗っていただけたのです。
5日の法政クラブのバスケ教室に沖縄の国体高校代表チームが全員来てくれました。小学3年生から中学2年生までの約40人に高校生12人。人数の迫力がすごかった。小学生の子どもたちも中学生も、憧れの目で高校生のプレイの一つ一つを見て、一生懸命吸収していたようです。一緒にプレイしつつ教える高校生も楽しかったようです。
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コーチという存在はいかに子どもたちに刺激を与えられるかにかかっているのではないかとボクは思っています。そんな意味ではボクの方は当然としても、安里先生も教え子たちに刺激を与えられたのではと勝手に思っています(すみません)。
普通の子どもたちにとってトップレベルの技術を目の前で見ることは稀なこと、さらに直にいろいろコツも教わっていたようでした。
最後は選手たちにサインをして貰ったり写真を撮ったり、みんな感激していました。法政クラブの子どもたちにとって一生の思い出になったに違いありません。
HCの安里幸夫先生、ACの竹元一郎先生、安谷屋健太先生の太っ腹のご英断に感謝です。本当にありがとうございました。

それでは次号のなんトラまで御機嫌よう。