BJ×bj(2)オールスターって何?

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ブラックジャックオタクがお届けするマニアックな企画の第2回は、もう当然のようにオールスター@別府です。今思えば、ブラックジャックはアトムをはじめ手塚マンガの人気キャラが毎回のようにゲスト出演する“スターシステム”を採用しているので、オールスターとは接点がありますね。

で、本題に入る前に、オールスターつながりで、2008年末に宇都宮で開催されたJBLオールスターに触れておきましょう。といっても、見に行ってません(爆)。理由は「遠いから」。ここで、毎回読んでくださっているありがたいお方は、「ん? 以前、わざわざ鹿沼まで行ったとか言ってなかったっけ? 宇都宮のほうが行きやすそうだけど?」と思うかもしれません。確かに交通の便は宇都宮のほうが良く、僕も場合によっちゃ電車1本で行けちゃったりします……が! 大きな違いが一つ。同じJBLでも今回はオールスターなのです。

「だったらなおさら見に行けよ」というそこのあなた、JBLのオールスターをなめちゃいけません。過去に代々木で4回観戦しましたが、ハッキリ言って見ていられません。そして、今回も一応テレビで録画放送を見てみたんですが、前半を終えたところでチャンネルを変えてしまいました。バスケに限らず、よほどのことがない限り途中で見るのをやめたりしないんですけどね、普段は。

ずっと代々木開催だったのが昨シーズンは札幌、今シーズンは宇都宮と地域密着型プロチームのホームで開催しているのは評価できます(何故新潟でやらなかったのかとも思いますが)。ですが、選手のだらけ具合は年々拍車がかかる一方。シーズン中で怪我が怖いのはわかります。じゃあNBAのオールスターゲームもあんなにだらけているでしょうか?
JBLの選手はいわゆる“エリート”。それもオールスタークラスとなれば、普段試合で見せるプレイのレベルは非常に高いのです。ファンはそれを見るために何千円も払ってチケットを買っているはずなのに、あんなゲームを見せるのは言ってみれば“職務怠慢”。アマ組織のJBLでは、意識の低い選手もまだまだ多いということです。

と、毒を吐くのはこのへんにして、ここからようやく今回の主題、bjオールスターです。今回の開催地は大分ヒートデビルズのホーム・別府。「宇都宮に比べたら時間も金も相当かかるじゃん」と思うでしょうが、僕は行っちゃいました。その理由は、なにもブラックジャックだけではありません。それはこの先を読めばわかるはず。

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まずは試合前日、杉の井ホテルで開かれたレセプションの様子から。会場で島本さんを見つけると、隣にいたのは埼玉の成田俊彦社長兼GM。成田さんによると、庄司和広&レジー・ウォーレン両選手はこの日の午前中からブースターとの別府観光ツアーがあるため、朝8時の飛行機に乗ったとのこと。ということは、起床は5時くらい? でも、成田さん曰く「庄司が前日事務所に来て『ビデオカメラあったら回しますよ』と言ってくれたんで、喜んで渡しましたよ」と、本人達はやる気満々だったようです。そして、選手・スタッフが1人ずつ紹介されて入場する際、庄司選手はしっかりカメラを片手に入ってきました。ステージに上がっても、カメラは回しっぱなしです。

さらには、今回イーストのACを務める中村和雄HC(浜松東三河)の挨拶で「最年長の庄司をどんどん走らせたい」と名前が挙がり、「なんで俺?!」という顔で苦笑いしていました。そういえば、庄司選手はJBLのオールスターにも5度出場し、MVPを獲ったこともあります。「史上初の両リーグMVPなるか」という点も注目です。

全選手・スタッフ揃って記念撮影の後は、関係者や報道陣、招待客との歓談タイム。選手達は写真やサインの求めに応じたり、取材を受けたりと大忙し。しかも、たくさん並べられている食事に手をつけてはいけないというんだから大変です。そんな中、おそらくこの会場で2番目に有名人(1番目はたぶん東尾修さん)の島本さんも招待客の方に写真を求められ、僕が撮影係に。そこで島本さんが「おーい、ちょっと幽霊みたいに後ろに立っててよ」と声をかけたのは、またまた登場の庄司選手。「おまえはヒョウタンツギか」っていうくらいよく出てきます。

そして、ブラックジャックとピノコも登場。コラボ発表会見の時と同様に、愛想良く周囲に手を振るBJに違和感を覚えます(笑)。そしてピノコの頭はデカい……リーグ関係者はもちろん、一部のメディア関係の方々もこのデカさは知っているわけですが、スポンサー関係者や選手等は初めて見る人がほとんどなわけで、「ちょっと頭デカすぎじゃね?」みたいな顔してる人も多かったですな。ブラックジャックという漫画を知らなかったであろう外国人選手も「ホントにこんな頭デカいキャラが出てくるのか?!」と思ったことでしょう。アッチョンブリケ。 その後は選手も交えてあちらこちらでバスケの話に花が咲きますが、あっという間にお開きの時間。出口へ向かおうとしたところ、たまたまその出口付近にいたのがマット・ギャリソン選手。僕は新潟のゲームを取材に行くことが多く、彼もいつの間にか僕の顔を見ると必ず声をかけてくれるようになりました。高松に移籍したことでしばらく会っていなかったマットと久しぶりに会い、思わず「新潟に戻る気はないの?」と、21年前に取った英検3級の英語力を駆使して言ってみましたところ、「Oh,I want!! I want!!」と言っておりました。どこまで本気かはもちろんわかりませんが……。「明日、(3ポイントコンテスト)優勝してよ!」と言うとニッコリ笑って「Thank you!」と応えてくれたので、「明日はちょっとマットを応援しちゃうよのさ」と密かに思ったのでした。 そして、杉の井ホテルを出た後は、島本さんに加えてリーグパートナーの⑭日本シグマックスの方や福岡の某スポーツ紙の記者さん達と、島本さんの行きつけという別府駅近くの小料理屋で2次会。2時間ほどあれやこれやと話し、皆と別れてホテルに着いたのは0時過ぎでした。 だいぶ長くなってしまった(いらん毒を吐いてしまったせいですが)ので、とりあえず今回はここまで。次回はいよいよオールスターゲーム当日です。


BJ×bj(1) ホントにコラボった

早4年目のbjリーグ。長かったシーズンも、琉球ゴールデンキングスの優勝で幕を閉じました。で、毎回今さら感たっぷりにお届けしているこのコーナー、今回の話題はなんと12月までさかのぼります。その話題とは、ブラックジャックとのコラボ発表記者会見。なんでまたそんな話題をお伝えするのかというと、単に僕がブラックジャックファンだからです(爆)。文庫本で全巻揃え、Tシャツや携帯ストラップ等のグッズも多数所有する人間が、興奮しないわけがありません。どうでもいいですが、一番好きなエピソードは「過ぎさりし一瞬」です ←ホントどうでもいい4年前にリーグが誕生した時、「BJつながりで開幕戦にB・J・アームストロングを招待するとかしてくれたら最高だけど、無理だろうなぁ。じゃあブラックジャックと何か絡むとか……ねーな」などと密かにおバカなことを考えたりもしたのですが、なんと実現してしまいました。故手塚治虫生誕80年記念事業の一つということで、今がちょうどいいタイミングだったわけですね。そんなわけでこれから数回にわたって、この素晴らしいコラボにまつわる話題を取り上げていこうと思います。“ブラックジャック追っかけ日記”になってしまう可能性もなきにしもあらずですが……ともあれ、1発目の今回は、冒頭で書いたコラボ発表会見。12月12日、足取り軽く行ってまいりました。

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この日はまず、大分・別府で開催されるオールスターに関する会見が先立って行われました。河内敏光コミッショナーから3回目となるオールスターの概要説明があり、続いて特別協賛のBSフジ・北林由孝社長から挨拶。そして、ユニフォーム発表で佐藤公威(大分)・孫明明(浜松東三河)両選手が登場しました。この時点で、東西両カンファレンスのファン投票トップの選手です。オールスター用ユニフォームのお披露目も兼ねていたので、もちろんユニフォーム姿で登場。デサントとビームスの共同制作だそうですが、これがま~珍しいといいますか何といいますか……ここは「斬新」という便利な言葉を使わせてもらうことにしましょう(爆)。ミンミン曰く「こんなに星がついているのは見たことがない」、公威曰く「こんな派手なのは初めて」。ま、そういうしかありませんね。

抱負を訊かれた両選手、「日本人でもダンクするチャンスはあると思うので、できればやってみたい。別府は温泉が多いし、ごはんもおいしいので観光には最高の場所。たくさんの人に来てもらいたい」(佐藤)、「試合ではベストを尽くすことを約束する。普段は打っていない3ポイントも打ちたい」(孫)とのこと。日本人のダンクも、ミンミンの3ポイントも見てみたいですね。何より、別府は1回だけ行きました(もちろん目的は試合観戦)が、確かに魚が美味しかった。そして、温泉にはほとんど入っていないに等しいので、やっぱりまた行きたいです。この時点ではまだ、今回行く可能性は五分五分くらいの感じだったのですが……。

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両選手中心のフォトセッションで一旦記者会見は終了。すぐに2つ目の会見が始まりました。どっちかというと僕の目当てはこっち(爆)。なので、ブラックジャックとピノコが会場に入ってきて、織田○二ばりに「来た~~~!!」って感じです。でも、入ってきたブラックジャックはメディアに向かって愛想良く手を振りながらの登場。こんなにノリの良い人じゃないはずなんですが(笑)。そしてピノコは頭がデカい。ミンミンは後の囲み取材で「She is カワイイ」と言っていましたが、こんなに頭がデカいとちょっとなぁ(爆)。

再度河内コミッショナーがマイクの前に立ち、笑いながら「ブラックジャックさん、ピノコさん、本日はお忙しい中ありがとうございます」と挨拶すると、メディアからも笑いが漏れます。
続いて、手塚プロダクションで80周年記念事業の数々を手がける清水義裕氏が登壇。手塚プロ内ではブラックジャックのことを「BJ」と呼んでいるということが紹介されたのですが、そんなことくらい僕は知ってます(←何故か誇らしげ)。というより、ブラックジャックを扱った本や記事等はどれを見ても「BJ」と表記しているので、むしろそれが一般的だと思ってました。だからこそ、bjと絡んでくれないかな~などという妄想が働いてしまったわけですが、その後の話が興味深い。

「最初、担当者が話を持ってきた時は怒ったんです。『いくら同じBJだからって何でもいいわけじゃないだろう』と。でも、リーグの理念を見て、これはアニメ界と一致しているということで、その担当者に謝りました」

やっぱり僕と同じことを考える人がいたんですね。手塚プロにもそういう人がいたのは(僕にとっては)超ラッキーです。さらに、コラボ商品やロゴを取り扱う⑭ディーライツの鈴木大三社長からの挨拶。それが終わると、佐藤公威・孫明明両選手が再び壇上に登場してのフォトセッション。先のフォトセッションでは席に着いたままだった僕も、この時はブラックジャックがいるとあって、しっかり前に出て写真を撮りまくってしまいました。

ところで、コラボ商品という言葉が出てきましたが、どうやらオールスターから販売スタートとのこと。その後は各試合会場でも買うことができるといっても、いち早く手に入れたいのがファン心理。こりゃますます行きたくなってきたというか、ブラックジャックファンとしては行かなきゃいけないような気がしてきました。いや、その前にバスケ好きという前提はもちろんありますが(汗)、とにもかくにも、ここで7:3で行く方向になりましたね。前年のオールスター@新潟以来、遠征は全くしていないので、ここらでそろそろって気にもなるってもんです。ただでさえ僕には魅力だらけなわけですから。

最後に、関係ありませんが、この日2つの会見を通して司会を務めたのがフジテレビの宮瀬茉祐子アナウンサー。BSフジの「bjリーグTV」で御馴染みの梅津弥英子アナが産休に入り、この会見から宮瀬アナが新たに登場というわけです。個人的に、フジテレビではかなり好きなほうの女子アナなので、非常に嬉しいです(照)。しかも、フジテレビ公式サイトでプロフィールを見てみると、ボーリングのハイスコアが僕と同じ。一気に、そして勝手に親近感がわきました。ホントに関係ない話でゴメンナサイ。

こんな締め方でいいのかって気がしますが、今回はここまで。次回はもちろん、コラボ記念第2弾をお届けします。内容は……もう言わなくてもわかりますよね。


bjがもっと素敵になるためには? – なんトラ115

 bjの2008-09シーズンが5月16、17日のゲームを最後に閉幕しました。
2005年10月に6チームでスタートした日本で初のプロバスケットボールリーグは、順調に成長し毎年2チームずつエクスパンション(拡張)して12チームになっています。過去3年は安定した選手層を誇っていた大阪エヴェッサが3連覇、今年は4連覇がかかっていた有明でのシリーズでした。

しかし、今シーズンは開幕以来好調に飛ばした沖縄の琉球ゴールデンキングスがウエスタンカンファレンス・ファイナルで、最大15点以上の大差を逆転して大阪を破り、93-87で4連覇の夢を雲散霧消と化させました。昨年まで3連覇していた時の中心プレイヤーのジェフ・ニュートン(沖縄)が背番号と同じ50点をあげる大活躍だったのですから、エヴェッサファンは泣くに泣けない思いだったに違いありません。
イースタンカンファレンス・ファイナルは昨年2位の東京アパッチとJBLからの新規参入の浜松・東三河フェニックス(オーエスジー)の対戦。アパッチがフェニックスのエースガード、マイケル・ガーデナーとマーカス・モリソンの2人をしっかりとディフェンスして89-84で屠り2年連続でファイナリストになったのです。
そして3位決定戦は、負け慣れていないエヴェッサは昨日のショックから抜けきれずフェニックスに85-91で敗れてしまいました。
ファイナルはキングスが立ち上がりから勢いに乗って一度もリードされること泣くアパッチを89-82と突き放し初優勝を飾りました。地元東京と東京中の沖縄人も集まったかの如く9358人の多数の観客も集まったので大いに盛り上がったゲームでした。

私はというとウエスタンのファイナルと3位決定戦のスポーツチャンネル“ガオラ”の解説を滋賀レイクスターズの藤原隆充選手としゃべっておりました。初年度からず~っとさせていただいているのですが、年々進化しているように感じます。おおげさではなく時にはNBAのゲームと見まがわんばかりのゲーム運営(オペレーション)をするチームもあるからです。ますます楽しみになってきています。

でも、bjがもっと素敵になるには少しだけ注文を試みてみたいと思います。さすればもっと観る側も、報道する側も応援しやすくなると思うからです。
まず、ゲームの場、つまり試合場でのものです。bjにはいろいろな国からのプレイヤーが来ています。ホームチームは日本国旗だけではなくロスターに入っているプレイヤーの母国の国旗くらい掲揚してやってほしいものです。グローカル(グローバルとローカルを合わせた造語)を標榜しているならば絶対にやるべきだと思います。国旗代だけですからね、かかるのは。観ている側にも地理の勉強になると思います。
続いて、各チームで間違いがちなのは“マッチ”と“ゲーム”の使い分けです。どこのチームとは言いませんが、試合当日のプログラムを“マッチデイ・プログラム”というように表している場合が多いのです。マッチはヨーロッパ発祥のスポーツが使うことが多く、サッカーやテニス、ボクシングなどで有名です。ゲームはアメリカ生まれの場合に使うのです。バスケはアメリカ生まれですからもちろんゲームデイ・プログラムですね。野球、アイスホッケー、フットボールなども…。知らなければどうってことないのですが、凄く違和感を感じてしまいます。サッカーJリーグに影響されているんですね。
もうひとつ、bjは試合前にストレングスコーチか、アシスタントコーチがフロアに出てプレイヤーをアップさせているのを見たことがあると思います。
NBAではまずそんなのはありえません。70年代に始めて取材をさせてもらった時にヘッドコーチに聞いたことがあります。そうしたら「ゲーム前にはしない。毎日練習をしているしアップは自分のペースでやるものだ。あまりカッコのいいものではないだろ?」と答えが来ました。日本ではバスケを始めたときからそうなっているので、違和感を抱かないのでしょう。bjの外国人プレイヤーにも聞いたことがありますが「コーチがやれって言うからやるけれど、ああいうのは観客に見せる物じゃないと思うけれどね。日本の習慣でしょ?」と逆に質問されてしまいました。だよねぇ~。

まる4年間やってきて少しずつ変わってはきたけれど、ちょっと変だなぁと思うところを書いてみました。さぁ、どう変わってくれるんでしょうか。これからも見つめ続けて行きたいと思っています。そのうち機会があったら報道に対してのサービスのちょっと変だなぁというのなどにも触れてみたいと思います。

それでは次回の“なんトラ”までSEE YOU!


JBLホームタウンレポート・栃木編

前回、田臥勇太選手のリンク栃木ブレックス入団をお伝えしましたが、今回も引き続きそのブレックスの話題です。 栃木といえば、bjリーグに参入するとかしないとか、いろいろ噂はあったんですが、結局大塚商会からのJBL参加資格譲渡で2部にあたるJBL2に参入したのが昨シーズンのこと。レギュラーシーズン3位ながらプレイオフで千葉ピアスアローバジャーズを破り、優勝を果たしました。そして今シーズン、オーエスジーのbj転籍で空いた枠を埋めるために1部昇格。能代工業高の加藤三彦監督をHCに迎え、前回の話のとおり田臥選手獲得にも成功して、いよいよトッププロチームとしての歩みを始めました。

僕も、チームができた当初から取材に行きたいと思っていたのですが、昨シーズンは浦安でのプレイオフセミファイナルを1試合観ただけ。話題性のあるチームにもなったことだし、今シーズンは必ず観に行こうと思ってそのタイミングを探っていたところ、どうやら11月22日がチャンスだということになりました。相手がレラカムイ北海道というのもちょうどいい。

ところがところが、シーズン開幕からわずか10試合で加藤HCが解任。選手との間にコミュニケーション上の問題が生じたとのことですが、簡単に言えば対立したってことですね。そんなのはどのチームでも起こりうることだと思うので、その見切りの早さには驚きました。まあプロですから「高校の先生という安定した仕事を辞めてまで来た人を、しかも3年契約しておきながら、そんなにあっさり切るのは冷たいんじゃないか」という考えは通用しませんが……ともあれ、高校界の名将がJBLでどんなバスケを見せるのか、「大人」である選手達をどう引っ張っていくのか、そして田臥をどう生かすのか等々、見所が多かっただけに、観られずじまいだったのが残念でなりません。

そして11月22日。ようやく栃木のホームゲーム初取材です。場所は鹿沼、フォレストアリーナ。前にも行ったことがあるんですが、ここは駅から遠いということもあって、車で向かいました。試合開始約1時間前に到着。アリーナの駐車場に止めてはいけないというので対面の運転免許センターの駐車場に行きますが、約300台収容(思いっ切り推定)にもかかわらず既に満車です。うーん、やはり田臥効果か。相変わらず大した集客力です。ちなみに、結局車はアリーナの駐車場に止めました。だったら最初から開放してくれればいいのに(爆)。

入口を入ると、早速ブレックスのレプリカユニフォームを着た人が視界に入ってきました。それも、1人や2人ではなくパッと見渡しただけで5、6人。これがbjなら、レプリカは普通に売っているんですから驚くこともありません。JBLではレプリカ自体がなかなかお目にかかれないわけで、背番号と名前が入っていようものなら、それはもうほぼ確実にその選手の家族です。ブレックスがプロチームだからこそ、レプリカを着る人も普通にいるわけです。

階段を降りてアリーナへ。客席は既にほぼ満席です。そんなにキャパが多いほうじゃないとはいえ、これだけギッシリ入っているとJBLの試合会場という気がしません(爆)。そう感じた時点で、ブレックスはプロとしてしっかり地域に密着した活動をしているということでしょうか。単なる田臥人気かなとも思いましたが、そうでないことは後でわかります。
試合開始前には、鹿沼市長が挨拶。昨年までオーエスジーが毎年必ず試合をしていたのに、「JBL初開催」とキッパリ。これはチームのスタッフがあらかじめ入れ知恵しておくべきでしたね。

さて、いよいよ試合開始。加藤HCに代わって指揮を執るのは、トーマス・ウィスマン氏。今はなきいすゞ自動車で小浜元孝監督の右腕だったお方です。個人的にはトム・ワイズマンという呼び方のほうが馴染みがありますが、どっちが正しいんでしょうか。ま、それはともかく、前週の初采配は東芝に連敗。ホームで新体制初勝利といきたいところでしょう。
1Q、川村の3ポイントでブレックスが先制すると、田臥も2本続けてジャンプシュートを決め、ブレックスが波に乗ります。最初の3分くらいは打ったシュートほぼ全部入っていましたね。1Qは25-18で、ブレックスが幸先のいい立ち上がり。

2Qも、田臥が躍動感のあるプレイで活躍します。この日はダブルクラッチのレイアップあり、ナイススティールあり、ビハインドザバックパスのアシストありといった具合に、ブームを巻き起こした高校時代をフラッシュバックさせる動き。加藤HCの前ではここまで良い動きはできていなかった(といってもTVで1試合観ただけですが)のに、皮肉なものです。そんな田臥がチャージングを吹かれた場面では、会場中からブーイング。微妙な判定だっただけに、田臥も結構執拗に抗議していました。

その直後、桜井良太の速攻に対して大宮宏正がしっかりコースに入ったように見えましたが、今度はディフェンスファウル。そりゃもう大ブーイングなわけですが、これだけのブーイングが出るということは、チームを応援しに来ている人が多いということ。特定の選手目当ての人は、いくらその選手に不利な判定でもブーイングまではしないと思います。せいぜい審判を野次る程度。チームを応援しているからブーイングも出るのです。

ちょっと話がズレてしまいましたが、不可解な判定に発奮したのか、大宮が連続7得点と活躍。栃木出身の選手とあって、大宮が得点するとベンチも客席も盛り上がります。最後はランディ・オアーがブザービーターで3ポイントを決めて、52-41で折り返し。

後半に入ると、形勢はガラッと変わります。といっても点差はさほど変わらず。何が変わったのかというと、審判の判定です。前半はややレラ寄りかなという感じでしたが、後半は完全にブレックスびいき。全部挙げるとキリがないので、一番酷かったのだけ挙げておきましょう。オアーがボールを持ったまま(たぶんジャンプシュートを打とうとして)ジャンプ→マークマンがシュートチェックに跳ぶ→ブロックされそうだったのでパスに切り替える→パスを出す相手が見つからない→ボールを持ったまま着地→3人の審判全員スルー。この時の北海道・東野智弥HCのリアクションは、プロ野球みたいに珍プレー好プレーの番組があったら必ず出てくるでしょう。

あまりにも審判が酷すぎたせいか、後半の試合内容はあまり覚えていません。ただ、4Q半ばに4ファウルでベンチに下がっていた田臥が残り2分あまりでコートに戻って、6秒でファウルアウトしたのは覚えています。この日の審判は、ブレックスびいきだけど田臥はあまり好きじゃないんでしょうか(笑)。

ともかく、試合は93-82でブレックスの勝利。ゲームMVPを選ぶとすればやっぱり田臥でしょうか。でも、川村もサラッと19得点を挙げているし、オアーや大宮の活躍も目立ったし、伊藤俊亮や田中健も地味ながら良い仕事をしていました。それと、このチームのキーマンは竹田謙です。

ところで、初勝利を挙げたウィスマンHCですが、試合中は超冷静な姿が目立ちました。不可解な判定でベンチからコートに飛び出そうとした選手を抑えたり、やはり判定に納得のいかない田臥らをなだめたりと、他のチームとは立場が逆転してます(笑)。会見でも「自分のスタイルとして、ジャッジにはあまり抗議したくない」と言っていました。JBLで唯一の外国人HCということもあり、今後どんなコーチングスタイルを見せてくれるのか、楽しみにしたいところです。

そうそう、ここまで書くのを忘れていましたが、この試合のMCはMC SEKIでした。知っている人しか知らないと思いますが(当たり前だ)、新潟アルビレックスで6年間専属MCを務め、bj設立時には他5チームを回ってMC指導をした人。日本におけるバスケMCの先駆者であり、個人的にはMCといえばSEKIかMAMUSHIかというくらいの人です。今回の鹿沼も、彼の煽りに乗せられた人は多かったと思います。やはりMCというのは重要なピースの1つですね。

チームグッズを身につけた人、応援ボードを掲げている人、大声でディフェンスコールをする人。そして記者席には複数の地元メディア。開幕からの観客数の多さが、決して田臥効果だけではないことがわかりました。加藤HC解任で地元の盛り上がりも冷めるのではないかと思いましたが、とりあえずは大丈夫そう。せっかくのプロチームですから、順調に伸びていってほしいものです。
あとは北海道に行けばJBLホームタウンレポートはコンプリート(一応石川や鹿児島もあるんですが)。とはいうものの、いつ実現することやら……。


超大物入団会見2連発!

ごぶさたしております。前回更新からあっという間に8ヵ月。皆様いかがお過ごしでしょうか ←前回と同じごまかし方 今回は言い訳は後回しにして、さっそく本題に入りたいと思います。

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8月の末、bjリーグに新規参入する浜松東三河フェニックスが新外国人・孫明明選手との契約基本合意を発表しました。名前でわかるとおり、中国人です。7月にラスベガスで開催されたリーグのサマーキャンプに参加していて、その時の映像がネット上にいくつも出回るなど注目されていました。
何故注目されていたのか? それは、彼が236cmという超巨漢だからです。あのヤオミンよりもデカい! 日本が誇るビッグセンター岡山恭崇さんよりもデカい!! 何せ、ネット上の動画でもほとんど飛ばずにダンクしてたくらい(爆)。
その孫選手の入団会見が東京で行われるというので、取材することにしました。記者会見というのも5月のbjリーグプレイオフ以来だな~、と最初はのん気に構えておりました。
そうしたら、我が家にもう一つ凄いニュースを知らせるFAXが。なんと、田臥勇太選手のリンク栃木ブレックス入団です! そういえば、4月に能代工業高の加藤三彦監督がブレックスのHCに転身するというビッグニュースがあって、その会見を取材した時も確かに「一番欲しい選手」とは言っていました。でもまさか本当に獲るとは……。
問題はそのFAXの文中に「9月2日に記者会見の予定」とあること。孫明明と同じ日じゃないですか。時間がかぶってたらどちらかを泣く泣く諦めなければならないところでしたが、どうやらかぶらないことがわかり一安心。そんなわけで9月2日、まずは孫明明の会見場である渋谷へ向かいました。

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会場に入るとちょうど会見が始まったところだったのですが、いましたいました、遠近感という概念を完全に無視した人が(爆)。岡山さんに何度かお会いしているのである程度慣れているつもりでしたが、それにしてもまぁ一際デカい。隣の中村和雄HCが小人みたいになってます。
っていうか、会見の席に5人も並んでいるので、資料で出席者の名前を確かめてみると、孫選手本人の他に中村HC、河合幸雄球団社長、オーエスジーの大沢輝秀会長、河内敏光リーグコミッショナー。チームはもちろん、リーグとしても相当期待しているということですね。ま、世界最長身選手が来たわけですから当然といえば当然です。
その期待のほどを中村HCが語ってくれました。「ただ大きいだけかと思われるかもしれませんが、彼はいいですよ。すごく器用な選手。本人もいろんなことをやりたいって言ってるんだけど、僕としてはゴール下で頑張ってほしいから、『3ポイントは1試合に1本だけにしてくれ』って頼んだんですよ。こりゃあ、これから俺と揉めるな(笑)」
当の本人も冗談半分とはいえ「本当はガードをやりたい」っていうくらいですから、スキルはあるんでしょう。アメリカに拠点を移して3年半、日本に来たのは「NBAに行くためのビッグチャンスだと思ったから」だそうです。中村HCも「彼をNBAに送り出して、『bjはNBA選手を作れるリーグ』とアピールしたい」とのこと。
また、会見では河合氏と大沢氏からチームのこれまでの経緯等が語られ、特に大沢氏からは結構突っ込んだ話も聞けました。要約すると以下のような感じです。
「bjができた時にも河内さんに誘われたが、当時は決断できなかった。その後バスケ界のことを勉強して、企業スポーツには限界があるとわかって、ちょうど浜松の経済界の方から『磐田や静岡にプロスポーツがあるのに浜松にはない。是非来てほしい』と話があったので、河内さんに相談して東三河とのダブルフランチャイズという形になった」
浜松東三河といえば、河内コミッショナーのご子息も選手契約。JBL時代の選手も6人残り、元大分のアンディ・エリスも加入して、こりゃ強そうです。浜松の近くにヒステリアのメンバーがいらっしゃることもあり、浜松のゲームには行ってみたいと思っています。

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さて、もう一人の大物・田臥選手の会見は、天王洲のナイキジャパン本社で行われました。ここには我らが島本さんもいらしてました。どうやら僕同様2件かけもちの記者の方もいるようです。
出席者は田臥選手の他、山谷球団代表と加藤HC。本人の口から語られた入団の理由は「試合でプレイしてNBAのスカウトにアピールしたい。自分のバスケットをよく知っている加藤HCの下でやることが先につながる」というものでした。今までとは違うアプローチでNBA復帰を目指すということのようです。
交渉は代理人を通して行われたようで、山谷代表もこの会見の前日に初めて本人と会ったとか。また、代理人から提示されたいくつかのオファーの中からブレックスを選んだとのことで、加藤HCから直接ラブコールを受けたわけでもないということです。
その加藤HCとともに戦うことについては、「能代が僕の原点で、またこうして一緒にやれるのは楽しみ。『高校時代から見てました』と言ってくださるファンの方も多いので、それに応えるという意味でも楽しみです」。
そのコメントの前置きで「『先生』と呼んだら怒られる(笑)」と言っていましたが、これには会見場も笑いに包まれました。高校時代の師匠とトップリーグで再びタッグを組むのはたぶん初めての事例だと思いますが、当時の能代は相当インパクトが強かっただけに、本人も周囲も高校3年間のイメージがまだ残ってるんでしょうね。
個人的に注目しているのは、入団したのがブレックスという地域密着型プロチームであることです。ホームゲームが大入りになるのは間違いなく、チームの知名度も入場料収入も大幅アップは確実。田臥選手自身「地域に貢献するのはアメリカでは当たり前のこと」と語っており、プロ経験者の竹田謙選手あたりとともに高い意識で取り組んでくれそうです。
あとはJBLがその人気をバスケのメジャー化に生かせるかどうか。以前在籍したトヨタ自動車時代は、チームもリーグも彼に頼るだけで、その人気をバスケ普及につなげることは全くといっていいほどできませんでした。新リーグ2シーズン目、JBLが本当に生まれ変わったのかを確かめるいいチャンスです。

最後に宣伝をひとつ。ご存じの方もいるかと思いますが、4月にストリートボール情報WEBマガジン「Breakin!」が創刊されました。LEGEND・SOMECITY・ALLDAY・Hoop In The Hoodという4大イベントを中心に、主に首都圏のストリートボールを扱っております。
要するに、「Breakin!」が始まってからなかなかここを更新できなくなっていたというワケですが、そろそろbjリーグやJBL、WJBLも始まるし、そもそもこの程度で忙しいなんて言ってたら先が思いやられるということで、そろそろこちらもまた更新頻度を上げていけるように頑張りたいと思います。
ただ、ストリートについては「Breakin!」と内容がかぶってはいけないので、今後このコーナーでは基本的に取り上げないことをご了承ください。ストリートの情報が知りたい方は是非「Breakin!」へ!!
ということで、また次回!